川崎Fの育成組織出身、MF村田聖樹がデンマーク1部ヴェイレに加入

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 デンマーク1部のヴェイレBKは6日、MF村田聖樹が加入することをクラブ公式サイトで発表した。2027年夏までの契約を結び、背番号は「71」となる。

 1999年8月29日生まれの村田は、川崎フロンターレの育成組織出身で、U−17日本代表の招集経験もある。ただ、川崎Fのトップチーム昇格は叶わずに渡独。5部のギンスハイムで結果を残し、2020年1月に4部のバイエルン・アルツェナウにステップアップした。しかし、コロナ禍を機に帰国し、神奈川県社会人サッカー1部リーグのイトゥアーノFC横浜に加入した。

 2021年夏に再び欧州へ渡り、ラトビア1部のヴァルミエラに加入。同クラブでヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)予選でのプレーも経験すると、2023年1月からはアゼルバイジャン1部のサムガイトに活躍の場を移した。チームをUECL予選出場圏の4位に導いたプレーが評価され、市場価値も急上昇。遂にデンマーク1部へのステップアップを果たした。

 ヴェイレのマリウス・アドリアン・ニコラエSD(スポーツディレクター)は村田について、「我々は中盤のポジションにダイナミズムと表現力を与えてくれる強力なスキルを手に入れました。村田聖樹の特徴は、重心が低く、スピードがあり、デュエルプレーができることです。昨シーズン、村田聖樹はトップリーグで重要な役割を果たしました。彼は良いレベルでレギュラーとしてプレーしています。また、キャリアの初期に(隣国の)ドイツでプレーしていたため、文化にも精通しています」と評価。次のように村田の活躍を期待している。

「私たちを強化し、最小限の時間で適応し、クラブとして私たちが象徴し提供できるものを求めて積極的にヴェイレを選んでくれた選手が必要です。ですから、村田聖樹をヴェイレに迎えることを嬉しく思います」

 また、村田もヴェイレのクラブ公式サイトを通じて次のように意気込みを示した。

「良いシーズンを過ごした後、自分の選択肢を広げるためにアゼルバイジャンでの契約を満了しました。いくつかのオファーは良かったのですが、ヴェイレのものは、クラブの提示の仕方や来シーズンに向けてのプロジェクトにおいて、粘り強く、とても信頼できるものでした。対話の当初から、すべての人を大切にするクラブであるという、本当に良い感触を持ちました。新しいチームメイトに会い、ホームグラウンドの雰囲気を味わうのを楽しみにしています。自分のすべてを捧げる準備はできています」


【公式画像】デンマーク1部ヴェイレが村田聖樹の加入を発表!