兵庫優駿・マルカイグアスと鴨宮祥行騎手 (C)Shinji Honjo

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 7月4日、園田競馬場で行われた11R・兵庫優駿(3歳・ダ1870m)は、鴨宮祥行騎乗の3番人気、マルカイグアス(牡3・兵庫・橋本忠明)が快勝した。8馬身差の2着にウェラーマン(牡3・兵庫・盛本信春)、3着にゴールデンロンドン(牡3・兵庫・田村彰啓)が入った。勝ちタイムは2:04.4(良)。

 1番人気で長谷部駿騎乗、ウインディーパレス(牡3・兵庫・小牧毅)は5着、2番人気で廣瀬航騎乗、オーシンロクゼロ(牡3・兵庫・玉垣光章)は8着敗退。

 3番人気のマルカイグアスが向正面で3番手からスパートして独走し、後続に8馬身差をつけて圧勝。管理する橋本忠明調教師、鴨宮祥行騎手ともダービー初勝利。2着は5番人気のウェラーマンが中団から抜け出して続き、3着には最低12番人気のゴールデンロンドンが後方から直線で外を伸びて入った。

 2023年末に2歳王者決定戦の園田ジュニアカップを制覇したマルカイグアスが、今回も勝負強さを発揮して3歳世代の頂点に上り詰めた。「引退するまでに勝ちたいレースのひとつだった」と橋本明師。14〜16、18年と2着が4回も続いていた。

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スピードの違いで抜け出す
兵庫優駿 口取り (C)兵庫県競馬組合

 レースはテンの速いクラウドノイズ、ウインディーパレスが前で争い、菊水賞覇者のオーシンロクゼロは出遅れ。中間でスタート強化を図ったマルカイグアスは3番手につけた。「二の脚、三の脚が速い。いい位置につけたので強気に行った」と鴨宮祥。向正面から仕掛けると1頭だけスピードが違った。

 橋本明厩舎は6月に兵庫で2年連続年度代表馬に輝いたジンギが引退。その後継馬にふさわしい”ダービー王”が間を空けずに誕生した。「まだ馬体に緩さがあるし、精神的にも幼いが、厩舎の看板馬に成長させたい」と橋本明師。今後は未定で、夏は休養して秋シーズに備える。

マルカイグアス 8戦3勝
(牡3・兵庫・橋本忠明)
父:マクフィ
母:ノルウェーノモリ
母父:ディープスカイ
馬主:日下部猛
生産者:藤沢牧場

【全着順】
1着 マルカイグアス
2着 ウェラーマン
3着 ゴールデンロンドン
4着 メロディメーカー
5着 ウインディーパレス
6着 レイアンドダンス
7着 グランレザンドール
8着 オーシンロクゼロ
9着 ミスターダーリン
10着 ワンダーグリー
11着 プリムロゼ
12着 クラウドノイズ