モトローラ・モビリティ・ジャパンは、新型Androidスマートフォン「motorola edge 50」を発表した。7月12日に発売される。公式ECなどでSIMフリー版が発売されるほか「motorola edge 50s pro」がソフトバンクから発売される。MVNOではIIJmioが取り扱う。

SIMフリー版 ソフトバンク版 OS Android 14 ← チップセット Snapdragon 7 Gen 3 ← ディスプレイ 約6.7インチ(pOLED、Super HD、144Hz) ← メモリー 12GB 8GB ストレージ 256GB ← 外部ストレージ 非対応 ← 4G B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B39/B40/B41/B42/B66 B1/B3/B8/B11/B18/B19/B26/B28/B41/B42 5G n1/n3/n5/n8/n28/n41/n66/n77/n78 n1/n3/n8/n28/n41/n77/n78 SIM nanoSIM/eSIM ← Wi-Fi IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax ← Bluetooth 5.4 ← カメラ 約5000万画素(メイン)/約1300万画素(超広角+マクロ)/約1000万画素(3倍光学望遠) ← サイズ 約161.23×72.4×8.19mm 約162×73×82mm 重さ 約186g ← 防水防塵 IP68 ← 生体認証 指紋/顔 ← おサイフケータイ あり ← カラー ブラックビューティ、リュクスラベンダー ブラックビューティ、リュクスラベンダー、バニラクリーム

AI機能を全面に押し出し

 発表の場には、モトローラ・モビリティ・ジャパン 代表取締役社長の仲田正一氏が登壇。ユーザー第一主義を掲げて「製品」「ソフトウェア体験」「戦略的パートナーシップ」「ブランド」「B2B」を戦略の5本柱と銘打つ。

 今回発表された、motorola edge 50 proは「製品」の柱を担う。「スマートフォンはただの電話するだけの機械ではなく、非常に大切なツール」として、テクノロジーとライフスタイルの融合が重要で、モトローラとして「ライフスタイルテック」と名付けている。

 AIについても開発を続けており、今回の新製品でのユニークな機能としては、撮影した写真などをもとに壁紙を生成する機能を搭載した。気に入った服を壁紙にするという発想で、日常生活を楽しむ機能として提供する。衣服以外にも撮影した写真・画像などから壁紙を生成できる。カメラ撮影では、白飛びや手ブレの防止などでAIを活用しているという。

白飛びしにくいカメラ

暗闇でもしっかり被写体を捉えて明るく撮影

パソコンとも連携。ファイル共有が容易でスマホをWebカメラとすることも可能

XRグラスと組み合わせてmotorola edge 50 proを使用する様子

 このほかにも、特定のアプリの通知をオフにして仕事とプライベートを切り替えることをサポートする機能も備えられている。おサイフケータイにも対応するほか、マイナンバーカード搭載も対応に向けて動く。

製品のスペックを説明するモトローラ・モビリティ・ジャパン 見潮充氏

17分弱で1%から100%まで充電が完了した

映像クリエイター 石田裕一氏(中央)とストリートスタイルフォトグラファー/ジャーナリストのシトウレイ氏(右)がトーク

国内外で大きく成長

 モトローラの事業は堅調に推移しており、2023年度の国内における出荷台数は前年比で135%増。SIMフリー市場では第3位の位置に着けている。検索ボリュームとしても前年比55%増と知名度のうえでも徐々に浸透しつつある。

モトローラ・モビリティ・ジャパン 仲田氏

 仲田氏は「さまざまな市場のニーズをとらえられる製品を提供できた」とその要因について見解を示した。同社では「moto g」シリーズのほか、「edge」シリーズ、「razr」シリーズを投入しており、キャリアモデルとしても端末を供給していることから、それらも伸びにつながったとする。2024年度もすでにmoto gシリーズが好調ともいい、今回の新機種にも期待感を示した。

 グローバルでも、拠点を置く北米で第3位、中南米地域では第2位のシェアと地位を固めており、そのほかの地域でも出荷台数を伸ばしている。

 仲田氏は「今年度、事業を飛躍的に進化させるために『motorola edge』シリーズで新たなユーザーの獲得に務める」と、さらなるシェア拡大への熱意を示す。今回の新製品は、MNOではソフトバンクから、MVNOではIIJmioから独占的に発売される。公式ECなどでSIMフリーモデルも発売される予定。