JR西日本などが開発した「人型ロボット」は、専用の操縦桿(かん)で人が操作する。アームにチェーンソーを取り付けて木の伐採もできる=2024年6月27日、東京都港区、中村建太撮影

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 JR西日本は7月から、鉄道設備の保守点検に「人型ロボット」を投入する。

 機械で置き換えることが難しかった架線などの高い場所での作業を担う。これまでより少ない人数で作業ができるため、人手不足の解消につながるとしている。

7月から鉄道設備のメンテナンス現場に投入する「人型ロボット」とポーズをとるJR西日本の長谷川一明社長=2024年6月27日、東京都港区、中村建太撮影

 同社が27日発表した。まずは京阪神エリアの路線での作業に1台を導入する。

 人型ロボットは高さ1メートル、肩幅1・5メートル、重さ約600キロ。最大40キロの物をつかめるアームを二つ備えた。

 操縦は人が担う。ロボとつながった専用の操縦桿(かん)を使って、アームを動かす。ロボが重い物を持てば、その感覚が操縦桿に伝わるなど、直感的な作業ができる仕様にした。