【巨人】今季9度目の先発落ち レジェンドOBも気にかける坂本勇人の”現在地”とは

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坂本の状態が上がってこないとチームにも影響を及ぼしそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人ベテラン、坂本勇人の不振が心配されている。

 6月23日のヤクルト戦(東京ドーム)ではベンチスタート、これが今季9度目のスタメン落ちとなった。22日の試合は3三振を喫し、6月打率は「.159」と状態を落としている。

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 今季からサードに正式にコンバート、首脳陣も体への負担を考慮してほかにも定期的な休養をはさみつつ先発出場を続けているが、チームにとっても気がかりな材料となっている。

 坂本に関してはレジェンドOBから気遣う声も上がっている。

 巨人V9時代にエースを務め、監督経験もある野球評論家、堀内恒夫さんは24日に自身のブログ「今日もどこかであくたろう」を「世代交代を見極める」というタイトルで更新。

 巨人の選手起用について「老婆心ながら改めて感じたことがあったので」と前置きした上で複数のポイントをあげた。

 まず23日に予告先発されていた菅野智之が腰痛により登板回避したことに触れ、「エースと呼ばれたピッチャーが 試合前に登板を回避する。よっぽどのことだろう。体が以前のようにいうことを聞いてくれない。常に、体の状態が悪い」と思いやった。

 続いて触れたのが坂本だった。「それは、坂本にも言えるだろうね」としながら、現在の状況に関して「坂本はスイングができていない。これまでのような技術がないんだ」とコメント。要因として「バットの扱いが上手くいかないからボールが当たらない。加齢や長年酷使してきたものが体にきていると想像できる」と”現在地”を分析、プロ2年目からレギュラーを張る好打者の勤続疲労を心配してみせた。

 その上でこうも続けた。

 「でもね、坂本にはまだまだ頑張ってもらわなくちゃいけないよ」とV奪回のためには欠かせないピースであると背中を押した。
 
 同ブログ内ではほかにも4番打者の岡本和真の起用法についても言及。23日の試合では「4番・三塁」で先発起用された主砲に関して、「彼はファーストへ行ったりサードへ行ったり。昨シーズンはレフトも守った。岡本という存在はそうそうポジションを変える選手じゃない」とぴしゃり。「調子が取り戻せていない今は尚更ですよ」と打撃不振が目立つこともあり、ポジションはサードに固定すべきだと主張した。ファーストに関しては坂本、大城卓三を提言した。

 さらに首脳陣についても「目の前の1試合1試合を選手を変えて懸命に戦うことも大事だが」「世代交代を見極めつつ先のことを見据えて若い選手をどっしりと育てることも忘れないでほしい」と長期的な視野も求めた。

 チームは連敗を止め、勝率5割に戻し、25日からは0.5差で追う3位のDeNA(新潟)と戦う。勝負の夏はもう目の前。愛情あふれるOBのゲキも糧として、全員野球で勝利を手繰り寄せたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]