マツダ新型「豪華4ドアセダン」24年内発売へ 4連テールの「EZ-6」詳細判明!? 中国政府サイトが公開

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マツダ新型「EZ-6」 一部詳細が中国の政府系サイトで公開

 マツダが2024年内に中国で販売を予定している新型「EZ-6」の一部詳細が、中国の政府系サイトより判明しました。

 どのような詳細が明らかになったのでしょうか。

マツダ、中国市場向け新セダン「EZ-6」(撮影:加藤博人・北京モーターショー2024にて)

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 2024年4月に北京で開催された北京モーターショー2024にて、マツダは中国向け新型EV「EZ-6」を発表しました。

 EZ-6はマツダと、長安汽車との合弁会社「長安マツダ」が共同で開発したモデルで、長安汽車の電動ブランド「ディーパル」が販売するセダン「SL03」をベースとしています。

 ボディサイズは全長4921mm×全幅1890mm×全高1485mm、ホイールベース2900mmの4ドアセダンです。

 パワートレインに関しては電気自動車(BEV)とレンジエクステンダー付EV(EREV)の2モデルが用意されると現時点で発表されています。

 EZ-6はSL03をベースとしており、パワートレインの構成も同じです。

 一方でフロントマスクやサイドのプレスライン、テールライトの造形などはEZ-6オリジナルとなっており、マツダのデザインにおけるこだわりを感じさせます。

 これに加え、SL03には無い格納式リアスポイラー、サスペンションや乗り心地のチューニングなど、スポーティーな仕上がりとなっています。

 そんな中、EZ-6の一部スペックが明らかとなりました。

 この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)の公式サイトです。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。

マツダ「EZ-6」の一部情報が工信部で公開された(画像元:中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部))

 今回明らかとなったのは、EZ-6のBEVとEREV両方の詳細です。

 判明した情報の中には、まだマツダが正式に公表していない情報も含まれています。

 まずはボディサイズですが、届出されているサイズはすでに発表されている数値と同一です。

 また、タイヤサイズは245/45R19とされており、これは北京モーターショー2024で展示された個体でも同じでした。

 車両重量はBEVモデルが1855kgなのに対し、EREVモデルは77kg軽い1778 kgとなります。

 EREVは発電用エンジンを搭載するものの、バッテリー容量はBEVモデルより小さいはずですので、そのぶんBEVよりも車体が軽いということでしょう。

 搭載されるバッテリーは容量など明らかとなっていないものの、BEVとEREV両方ともに種類はリン酸鉄リチウムイオン電池と記載され、バッテリーの製造はバッテリー大手「CALB」となります。

 もしもSL03と同じバッテリーを搭載するのであれば、バッテリー容量は58.1 kWhもしくは66.8 kWh、またはグレード別でその両方を採用すると見られます。

 そして今回判明した情報の中で最も注目すべきなのがパワートレインの詳細です。

 BEVモデルでは出力254 hpの駆動モーターを搭載するとしており、これはベース車両「SL03」の上位モデルと同じ仕様となります。

 また、EREVでは長安汽車製JL473QJ型1.5リッター直列4気筒エンジンを発電用エンジンとして搭載しているようです。

 EREVの駆動モーターは出力214 hpと記載されており、エンジンとモーターともにSL03のEREVモデルと同じものを搭載するようです。

 中国の自動車メディアによると、EZ-6の製造はすでに開始しており、現在はメーカー関係者向けの試乗会を開催している段階にあると見られます。

 その後、8月には自動車メディア関係者にも試乗の機会を設け、2024年内に発売するというスケジュールです。

 マツダは長安汽車との共同開発モデルとしてEZ-6以外に、SUVの投入も2025年に予定しています。

 コードネーム「J90K」の新型SUVは北京モーターショー2024にてコンセプトモデル「創(ARATA)」としてプレビューもされており、その発売には大きな期待が寄せられています。

 また、ベース車両に関してはEZ-6と同じく、長安汽車のディーパル車種になると見られます。

 ディーパルにはSL03と同じプラットフォームを採用するSUV「S7」があり、マツダの中国向け新型SUVはそれをベースにすることでしょう。

 マツダは元々、中国BEV市場において遅れをとっており、また2023年に投入したSUV「CX-50」も毎月の販売台数は1000台を下回るほど不調です。

 中国市場における挽回のカギは長安汽車と共同開発中のBEV 2車種が握っていると言えるでしょう。

 そういった意味ではマツダがかなり力を入れているのもわかりますし、中国国内における注目度も高い印象を受けます。