ユーザーが動画の下に注釈を付け、その動画がパロディなのか、本物の動画なのかといった追加情報を他のユーザーに知らせることができる「ノート」機能がYouTubeでテストされていることがわかりました。この機能は、X(旧Twitter)の「コミュニティノート」に似た機能だと指摘されています。

Write notes on videos - YouTube ヘルプ

https://support.google.com/youtube/answer/14925346



Testing new ways to offer viewers more context and information on videos - YouTube Blog

https://blog.youtube/news-and-events/new-ways-to-offer-viewers-more-context/

YouTube will soon ask audiences to add context to videos - The Verge

https://www.theverge.com/2024/6/17/24180058/youtube-notes-test-community-sourced-context-videos

YouTubeの公式ヘルプガイドによると、ノートは「他の人に情報を提供するために、不正確または不明確と思われる動画」について提出できるものだそうです。このノートがあることで、ノートが付いた動画がパロディなのかを知らせたり、古い映像が誤って現在の出来事のように描かれた動画に正しい情報を付けたりすることができます。



ノートを付けるには、動画の下にある「ノートを追加」をタップして情報を入力し、「送信」ボタンをタップすればOK。送信されたノートは他のユーザーによってレビューされ、幅広い観点により多くの人から「役に立つ」と評価された場合、公開されて動画の下に表示されることがあるとのこと。なお、ノートの作成者は匿名化されます。

ノートを書けるのは作成から6カ月以上が経過したYouTubeチャンネル保有者に限られ、記事作成時点ではアメリカ在住のユーザーだけが対象となっています。対象者には招待状が届くとのこと。ノートの評価者は人間で、YouTubeの検索結果やおすすめについてフィードバックを提供する人たちが担当するそうです。

この仕組みはXのコミュニティノートとほぼ同じです。コミュニティノートも、異なる視点を持っている複数のユーザーから「役に立つ」と評価された場合に投稿直下に表示される注釈機能です。



YouTubeによれば、ノートはソースから直接テキストをコピーするのではなく、常に自分の言葉で書かれている必要があり、明瞭さがある有用な文脈を追加する必要があるとのこと。役立つノートを書くヒントとして、主張を裏付ける情報源を引用すること、理解しやすい言葉を使用すること、中立的な言葉を使用し、意見表明は避けることなどが挙げられています。