左サイドから果敢に仕掛けた斉藤。U-23日本代表がパリ五輪メンバー発表前のラストマッチでアメリカ下した。(C)Getty Images

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 U-23日本代表は現地6月11日、国際親善試合でU-23アメリカ代表と敵地で対戦。2−0で快勝を収めた。

 五輪メンバー発表前のラストマッチ。システムは4−3−3で、GKは小久保玲央ブライアン、最終ラインは右から半田陸、西尾隆矢、高井幸大、大畑歩夢、中盤の底は藤田譲瑠チマ、インサイドハーフは山本理仁と荒木遼太郎、右ウイングが三戸舜介、左ウイングが斉藤光毅、1トップは藤尾翔太が務めた。

 日本が6分に幸先よく先制。左サイドから仕掛けた斉藤のクロスがペナルティエリア内で相手の手に当たり、PKを獲得する。これをキッカーの藤尾が落ち着いてゴール左下に決めた。

 その後も押し込むと、斉藤が積極的に仕掛け、左サイドを起点に何度も相手ゴールを強襲。12分に左ウイングの斉藤がカットインから放ったシュートはDFのブロックに遭う。

 アメリカに奪われても、藤田が素早いプレスでボール奪取。攻撃の芽を摘み、攻勢に出る時間が続く。40分にはカウンターから荒木が持ち上がり、ラストパスを供給。これに反応したペナルティエリア左の藤田のシュートは惜しくもゴール右に外れた。

 前半終了間際の45+2分には相手に抜け出されるシーンもあったが、GK小久保が見事な飛び出しを見せて、フィニッシュに持ち込ませなかった。
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 後半も主導権を握ると、開始早々にチャンス。51分、右CKにファーサイドで反応した半田がヘディングで合わせる。これは枠を捉えられない。68分、高い位置でボールを奪った藤田のミドルも得点には至らず。

 それでもその1分後に追加点。ショートカウンターから三戸がドリブルでペナルティエリア右に進入し、右足でグラウンダーのシュートを放つ。GKが弾いたこぼれ球を途中出場の細谷真大が詰めてネットを揺らした。

 アメリカの攻撃に対しては、組織的な守備でしっかりと対応。CB高井の冷静な守備も光り、相手にあまり決定的なチャンスを与えず。最後まで無失点に抑え、勝ち切った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部