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「学校がつまらない→“気質”が原因なこともある!」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊話題沸騰中の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【横並び教育からわが子を守る方法】をお届けする。

「学校がつまらない=怠けグセ」とは限らない!

「子どもが、“学校がつまらない”と言っている……」こんなお悩みはありませんか。実は、意外なところに原因が隠れているケースもあります。

 小学校に上がり、均一的な「横並び教育」を受け始めると、「授業が簡単すぎてつまらない」「教科書通りの回答を求められるのが面白くない」「周りの子どもの学習ペースに合わせるのが疲れる」という壁にぶつかる子が一定数でてきます。

 公教育のカリキュラムは、「平均的な生徒」向けに組み立てられており、子どもの気質によっては退屈なことが多いのです。

 中でも、高い能力を持つ天才気質の子どもにとっては、退屈なだけでなく、発言や回答が独創的すぎて先生から誤解されたり、クラスメイトからバカにされたりすることもあります。

 すると、授業中に(わかっているのに)わからないふりをしたり、クラスメイトに合わせて(やりたくない)行動をするなど、本当の自分を隠して生活することが増えてきます。これを繰り返すうちに、学校でストレスやイライラをため込んだり、自信を喪失してきますから、子どもの成長にとって何らメリットがありません。

 子どもが(小学校に入学した後も)自信喪失に陥らず、能力を伸ばしていくためには、「家庭」で技能をさらに高いレベルに引き上げ、子どもがずば抜けた能力を持っていることを周知させるのが手っ取り早い方法です。

 バイオリンの才能がある子でしたら、レベルの高い指導者の下で、高いレベルの技能習得を目指し、レベルの高い大会に参加させて、実績を上げていけばいいのです。

 地区優勝、県優勝、全国優勝、国際大会出場というように、子どもの技能レベルが高まり、実績を目に見える形で証明していくと、学校の先生も、周囲の子どもたちも、子どものずば抜けた能力を認めてくれるようになります。

 知能面も同様です。算数がずば抜けている子であれば、算数の能力をさらに伸ばしてあげればいいのです。

「算数検定」や「算数オリンピック」などにチャレンジして、誰にでもわかりやすい結果を示すと、周囲の人たちが、子どもの特性をより理解してくれるようになります。

 天才気質の子どもは、高いレベルの課題に挑戦させればさせるほど能力を発揮します。小学生でも高校や大学レベルの問題をスラスラ解いたり、大人レベルの知識を獲得することもできます。子どもの持つ高い能力を周囲に(わかりやすい形で)示すことができれば、子どもが学校で嫌な思いをすることは減っていきます。

「わが子の気質を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。

「天才気質」「研究者気質」「商人気質」「パフォーマー気質」「共感者気質」のうち、わが子はどのタイプなのか…?5タイプ別に、【学力の伸ばし方】【学校・習い事の選び方】も徹底解説!気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!

子育て成功のカギは「強み育て」にある

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。