ママ友に突然関係をリセットされた【前編】1-1 (1)

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これは数年前の話です。私はアイコ。30代の専業主婦です。会社員の夫と、幼稚園に通う娘サナの3人暮らしです。地元の幼稚園に入園しました。幼稚園での楽しい日々を過ごし、次第に小学校の入学が視野に入ってきました。



入園してすぐ、サナにチノちゃんという親友ができました。おのずと私もチノちゃんママのマナミさんと過ごす時間が多くなっていきます。マナミさんは子どもにも私にもいつもにこやかに対応してくれるすてきな人で、私たちはあっという間に仲良くなりました。チノちゃんとママ、そしてサナと私の4人で幼稚園帰りに公園へ行ったり、ファミレスでお茶をしたり、親子イベントに参加したり。まさに親子ぐるみのお付き合いです。

私自身は公立の学校を出ているので、正直私立の小学校のことはよくわかりませんが、サナはとにかく賢い子。良い教育を受けさせるのは賛成です。夫婦でよく話し合った結果、私立小学校を受験することにしました。



それから……幼いながら努力し、サナは見事、合格を勝ち取りました! 私も夫も心の底から喜びました。マナミさんもサナの合格を祝福してくれました。



私はマナミさんと「でも、住んでいるところは変わらないし! 土日とか、またいっぱい遊ぼう?」と今後もお付き合いできるよう約束しました。



そして、春。サナは私立小学校へ入学しました。通っていた幼稚園からこの小学校に入ったのはサナだけ。サナにとっても私にとっても、知り合いはひとりもいません。



入学から数か月経った頃。サナはクラスで仲のいい友だちが数名できたようです。ほっとしました。しかし私は相変わらずママ友ができません。なので、幼稚園時代のママ友・マナミさんにますます依存しようとします。しかし……。



子ども同士、違う小学校になってしまったので、もう普段はマナミさんに連絡することもなければ、会うこともありません。でも、だからといって音信不通は寂しいです。あんなに仲が良かったのだから、週末などたまには遊びたいです。

それにもし、サナが今の小学校でトラブルなどがあって地元の小学校へ転校することになったり、地元の公立中学に進学することになったりしたときにはチノちゃんやマナミさんと再びつながりが出てきます。そのときのためにもまだいろいろと情報を知っておきたいのです。

だから友だち関係は続けていきたいと思っているのですが……こんなふうにゆるくでいいからつながっていたいと思うのは、そんなにおかしなことでしょうか。

【中編】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・水戸さゆこ 編集・横内みか