敵地サンフランシスコで行われたジャイアンツ戦の試合前、ロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平と日本人メジャーリーガーのパイオニアが海の向こうで再会。60年の時を越えた2ショットにファンから感謝のコメントが寄せられた。

 

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5月14日(日本時間15日)のドジャース対ジャイアンツ戦のベストショットを、ドジャース専属カメラマンのジョン・スーフー氏が自身のSNSに投稿。スライドショーの1枚目にあったのが、 “マッシー・ムラカミ”こと日本人メジャーリーガーのパイオニアである村上雅則氏と大谷翔平の2ショット画像だった。

 

この画像を見たファンからは、「素敵なツーショット写真ですね」「大谷翔平選手 かしこまってる。」「こういう先人がいたからこその今がある。感謝です」「どんな業界でも言えるけど第一歩を踏み出した人は偉大です」「村上さんがいたからこそ野茂さんがいて、野茂さんがいたからこそ、大谷翔平がいる」などSNS上で反響があった。

 

村上氏は、南海(現・福岡ソフトバンク)ホークス入団2年目の1964年に野球留学で渡米。9月2日のニューヨーク・メッツ戦で、日本人で初めてメジャーリーグの舞台に立った。翌65年まで2年間、ジャイアンツで主に中継ぎとして54試合に登板し5勝1敗9セーブ、防御率3.43、2セーブを記録した。

 

村上氏が今回渡米したのは、18日コロラド・ロッキーズ戦で企画された「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」で始球式を行うため。前乗りした村上氏をMLB公式サイトもX(旧ツイッター)で観戦の模様を動画で投稿し、偉業も紹介した。


4月18日に東京のアメリカ大使官邸で行われた、2025年7月に米野球殿堂博物館で開催される企画展「野球とベースボール:太平洋を越えた日米の野球交流」の記者発表に出席し「現役の頃は『日本人は行ってくれるな』と思ったんですけど、いまみんな行ってるんで、幸せです」と語った村上氏。

 

その企画展では、大谷のユニフォームをはじめ、松井秀喜のユニフォーム、イチローのスパイク、野茂英雄のノーヒットノーラン達成記念ボール、そして村上氏が当時使っていたグラブなどが展示される。

 

元祖日本人メジャーリーガーと現日本人選手を代表する大谷との野球殿堂での共演を前に実現した今回の再会。日本人選手の道を開拓した村上氏の偉業に、ファンは改めて感謝の気持ちに包まれた。