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真田広之主演・製作、ジェームズ・クラベルの小説を新たに映像化した戦国ドラマは、原作に忠実であることで定評がある。しかし第9話のあるシーンでは、原作から大きな変更点が加えられた。その背景について、共同クリエイターのジャスティン・マークスとレイチェル・コンドウが米に語っている。

この記事には、「SHOGUN 将軍」第9話『紅天』のネタバレが含まれています。

この記事には、「SHOGUN 将軍」第9話『紅天』のネタバレが含まれています。

© 2024 Disney and its related entities 「SHOGUN 将軍」第9話、原作では藪重が鞠子の介錯を

第9話『紅天』で鞠子は石堂に対し、虎永の妻たちを連れて明日大阪を発つと告げる。しかし石堂がそれを許可するはずがなく、鞠子は彼の家臣たちに出発を邪魔されてしまう。虎長の務めを果たせないことを嘆く鞠子は、切腹によって自害する覚悟を決める。

ここまでは原作に沿って描かれているが、その後の展開には大きな違いが1つある。原作で鞠子は藪重に介錯を頼むが、ドラマ版では按針/ジョン・ブラックソーンが介錯人の役を買って出るのだ。

この変更を加えた理由について、マークスは「それは主に、味方であり擁護者であることの本質を、より現代的な視点で反映したかったから」とコメント。また、鞠子は自害が罪とされるカトリック、按針はプロテスタントであるという宗教的な側面からも、重要な意味を示しているという。

「たとえ(按針が)彼女のカトリシズムに同意していなくても、教会と戦うために世界中を旅していたとしても、彼は彼女のために、その信仰体系を信じたいと思っている。だから、彼は彼女の後ろに立ち、自殺ではないことにする。そうやって、彼女がまだ天国に行けるようにするのです。」

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そしてコンドウによれば、按針が介錯を実行することは「彼が進化し、深く尊敬する女性のために愛の行為を行う、という究極の声明」だそう。その意味について、「自分は邪魔にならないようにしよう、自分が一番望むことはしないでおこう、ということ。(一番に望むこととは)彼女が生きることです」と説明した。

また、ブラックソーンの行動には、鞠子への信頼も表われているようだ。「彼は、彼女が行うことを信じています。私にとって、シンプルに人を信じること以上に、心の寛大さを示す表現方法はありません」。そしてマークスいわく、その表現には別の意味も込められている。「最後の瞬間に彼女を支持したことは、究極の愛、同盟の表現だったと思います」。

ちなみに、鞠子のモデルとなった実在の人物・細川ガラシャは、キリスト教では自殺が禁じられていることから、家老・小笠原秀清に槍で胸を突かせたそう 。その後、ガラシャの遺体が残らないよう屋敷は爆破され、小笠原も他の家臣と共に自害したという。

「SHOGUN 将軍」はで独占配信中。

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