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欧州価格が決定 2024年第3四半期に発売予定

英国の自動車メーカーであるロータスは、新型EV「エメヤ(Emeya)」の価格を正式に発表した。欧州価格は10万6400ユーロ(約1700万円)からとなる。2024年第3四半期に欧州で発売される予定だ。

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新型エメヤは、EV専用プラットフォーム「エレクトリック・プレミアム・アーキテクチャー(EPA)」をベースとする4ドア・サルーンで、従来のロータス車とは根本から異なる新世代モデルだ。


ロータス・エメヤ    ロータス

最も高性能なエメヤRでは、2基の電気モーターを搭載し、合計出力918ps(675kW)、最大トルク100kg-mを発生する。四輪駆動で、0-100km/h加速は2.78秒、最高速度は256km/hに達する。

102kWhの大容量バッテリーを搭載し、1回の充電での航続距離は最長610km(欧州WLTP)。最大350kWの超急速充電に対応し、18分以内に10〜80%を充電できるという。

エアサスペンションを標準装備し、前方の道路を毎秒1000回スキャンしてダンパー設定を調整することで、快適な乗り心地を実現する。また、グリルやリアスポイラーを可動式とし、空力性能を最適化。250km/h走行時には最大150kgのダウンフォースを発生するという。空気抵抗を示すCd値は0.21。

5種類のドライビングモードを搭載し、走行条件に合わせて車高、エアサスペンションの硬さ、加速レスポンス、シート構成(サイドボルスター調整機能付き)を切り替えることができる。

四輪操舵(4WS)も採用され、高速走行時の安定性と低速時の運転のしやすさを両立している。

スポーティかつラグジュアリーな先進的デザイン

インテリアは、カーボン製シートやフラットボトム形状のステアリングホイールなど、スポーティな装いとなるが、55.0インチのフロントガラス投影型ヘッドアップディスプレイやデジタルミラーなど先進的な装備も特徴的だ。

基本的なダッシュボード・レイアウトはSUVのエレトレと同様で、デジタル・インストゥルメント・ディスプレイと助手席用ディスプレイ、そして中央には大型タッチスクリーンが配置されている。


ロータス・エメヤ    ロータス

センターコンソールやステアリングホイールには物理コントロールも用意されているが、車載機能の多くはタッチスクリーンや音声アシストで操作する。

ボタン1つで透明・不透明を切り替えるパノラマガラスルーフ、アンビエントライト、マッサージ機能付きシート、サイドドアのソフトクローザーなど快適装備も数多く用意される。トランク容量は509L。

ボディカラーは、ボリアルグレー、ファイアグローオレンジ、ソーラーイエロー、アコヤホワイト、ステラブラック、カイムグレーの全6色を設定。

エメヤの生産は、中国・武漢にあるロータスの工場で行われる。中国では1月18日に発売された。

欧州価格は、ベースグレードのエメヤで10万6400ユーロ(約1700万円)から、中間グレードのエメヤSで12万6950ユーロ(約2040万円)から、最上位グレードのエメヤRで15万990ユーロ(約2430万円)からとなっている。

市販最強? ステーションワゴンも登場か

エメヤには、ステーションワゴンボディの派生モデルが設定される可能性もある。

ロータスのデザイン責任者であるベン・ペイン氏は、派生モデルの計画については明言を避けたが、次のように語っている。


ロータス・エメヤにステーションワゴン仕様が設定される可能性もある。(編集部作成予想イメージCG)    AUTOCAR

「この種の製品(ステーションワゴン)に魅力を感じる方はたくさんいらっしゃいます。当社のデザインチームは常に新しい可能性を探っていますが、今後の製品計画に含まれるかどうかについてはコメントできません」

一方、ロータスの営業責任者であるマイク・ジョンストン氏も同様のコメントを残している。

「消費者の嗜好は変化します。新たな市場セグメントが登場したり、新たなテクノロジーが登場したりすることで、これまでとは異なる挑戦が可能となります。ロータスは常に新しい可能性を探り、投資に対するリターンを最大化できるようにしています」

仮にエメヤRのステーションワゴンが実現すれば、量産の電動ステーションワゴンとしては最もパワフルなモデルとなるだろう。続報に期待したい。