速すぎ! 史上初 "電動マッスルカー" 登場 EVでも「爆音」ダッジ・チャージャー 550馬力の直6版も
デュアルモーターのEVと、3.0L直6のガソリンを設定
米国の自動車メーカーであるダッジは、新型スポーツモデルのチャージャー・デイトナを発表した。長年使用されてきたヘミV8エンジンが廃止され、直6またはバッテリーEVが選択できるようになった。
【画像】ダッジ初の量産EV、でも直6ガソリンも導入!【新型ダッジ・チャージャー・デイトナを写真で見る】 全31枚
内燃エンジン版は、ジープ・グランドワゴニアと共通の3.0L直6ツインターボガソリンを採用する。最高出力420psの標準モデル「シックスパックS.O.」と、最高出力550psの高性能モデル「シックスパックH.O.」の2種類が設定され、いずれも四輪駆動となる。
ダッジ・チャージャー・デイトナ ダッジ
バッテリーEV版も2種類設定されており、高性能モデルの「スキャットパック」には、シリコンカーバイド(SiC)インバーターを備えた永久磁石同期モーターが2基搭載され、合計出力630ps、最大トルク86.7kg-mを発生する。
パワーショットという15.0秒間のオーバーブーストモードを使用すると、出力は670psまで引き上げられる。これにより、2648kgという車重にもかかわらず 0-97km/h加速3.3秒、1/4マイル11.5秒、最高速度215km/hに達する。
参考までに、テスラ・モデルSプラッドの3基のモーターで1020psを発生し、0-97km/h加速は2.4秒、1/4マイルは9.2秒とされている。
100.5kWhの大容量バッテリー搭載 「爆音」モードも
スキャットパックには、コーナリング性能の向上を目的としたトラックパックがオプションで用意されている。スプリングが硬く引き締められ、アダプティブダンパーと410mm径のブレンボ製ディスクブレーキが追加される。また、20インチ・アルミホイールに、フロント305mm幅、リア325mm幅のグッドイヤー・イーグルF1スーパーカー3タイヤが装着される。
標準モデルの「R/T」では、合計出力456ps(パワーショット使用時は496ps)、最大トルク55.8kg-mに抑えられている。0-97km/h加速4.7秒、1/4マイルは13.1秒とされる。最高速度はギアの短いスキャットパックよりわずかに速く、220km/hとなる。
ダッジ・チャージャー・デイトナ ダッジ
また、ブレーキがやや小さくなるほか(354mm径)、スプリングやダンパーは快適性重視のチューニングとなる。ホイールは18インチを装着する。
バッテリーEV版はいずれも、400V、100.5kWh(使用可能容量93.9kWh)のバッテリーを採用している。米国EPAサイクルでの航続距離は最長510km、スキャットパックでは418kmとなる。
最大183kWの急速充電に対応し、27分で20〜80%の充電が可能だ。
また、車外スピーカーでエンジン音を再現するフラッツォニック・エクステリア・サウンド・ジェネレーターが装備され、V8ヘルキャットに匹敵するサウンドになると言われている。
インテリアも最新世代へ 2024年内に納車開始予定
チャージャー・デイトナは、エンジン版とバッテリーEV版で外観的な違いは少ない。2ドアと4ドアが用意され、第2世代のチャージャーにインスパイアされたスタイリングとなっている。
フロントグリルにあしらわれた三角形の「Fratzog」ロゴは、1962年から1976年までダッジで使用されたものをリデザインした。
ダッジ・チャージャー・デイトナ ダッジ
リアエンドでは、現行型の第7世代の特徴であるLEDライトバーを残しているが、ダッジ・チャレンジャーを彷彿とさせる長方形のデザインになっている。
インテリアは、10.25インチまたは16.0インチのデジタル・インストゥルメント・ディスプレイを採用。12.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーンは、ドライバーに向けて角度が付けられている。
乗車定員は5人で、後部座席(60/40分割)を格納して荷物の積載量を増やすことができる。
価格はまだ発表されていない。2ドアのバッテリーEV版は、2024年末までに米国で納車開始予定だ。