三菱総研DCSは3月5日、製造業向け品質安定化AI生成プラットフォーム「Hepaisto(ヘパイスト)」を同日より提供開始することを発表した。

サービスの概要

○Hepaistoの概要

Hepaistoは、製造工程の知識をもとに企業独自の品質安定化AIを自由に作成できる、クラウド上で利用可能なプラットフォーム。10社以上の現場観察や入念な実証実験、2022年12月のテスト販売などを通して使いやすさなどサービスの改善を重ね、正式版として提供開始される。

同プラットフォームは、AIの専門知識がなくても、製造工程に関する知識と一定量蓄積された生産実績データがあれば、現場担当者が自社専用のAIを生成可能。熟練者はより本質的な仕事に対応でき、次世代の熟練者育成にも早期に取り掛かることができるとしている。

また、現在の製造プロセスが品質をどの程度管理できているのか、数値やグラフで可視化することが可能。蓄積データを分析することで不定期に発生する品質不良の原因を確認でき、歩留まり向上につながるということだ。

利用開始時にサービス活用の説明と業務定着サポートを1ヵ月間実施するほか、サービスのさらなる活用方法やAIの精度向上に関するコンサルティングサポートを行う(事前予約制で1回1時間/月に2回まで)。費用は月額33万円。