南アフリカの小学校で16日、13歳少年が校長に向けて銃を発砲。少年は殺人未遂の罪で逮捕された(『The Citizen 「Learner (13) allegedly shoots and injures Primrose school principal」』より)

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南アフリカ・ヨハネスブルグから10キロほど東にあるプリムローズ小学校で16日の朝、生徒が校長に向けて銃を発砲し、殺人未遂の罪で逮捕された。発砲した少年は13歳という若さだった。南アフリカのニュースメディア『TimesLIVE』などが報じている。

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事件が発生したのは16日の朝のことで、学校の入り口付近に座っていた小学6年生の少年(13)を見た校長(51)が、「教科書を出して勉強しなさい」と指示したという。その少年は何かをぶつぶつと言っていたようだが、校長は気に止めずに歩いていった。その後、校長が職員室付近でその少年と会った時、突然銃を向けられて撃たれたそうだ。少年はすぐにその場から逃げ去った。校長は病院に搬送されて手当てを受け、現在は回復しているとのことだ。

民間警備会社「マンバ・セキュリティー(Mamba Security)」のタニア・ラビー(Tania Rabie)マネージャーによると、少年は銃を持ったまま逃走したが、警備チームは警察とともに少年の追跡を開始した。そして、小学校から1キロほど離れたところでポケットに銃を入れた少年を発見。その時、少年は銃を投げ捨てようとしたが、警備チームが取り押さえ、現場である小学校に連れていき、警察が少年を逮捕したという。

なお、ハウテン州教育委員会はこの少年に懲戒処分を下すと発表しており、他の生徒らに心理社会的サポートを行うスタッフを学校に派遣するそうだ。同教育委員会のマトメ・チロアネ(Matome Chiloane)委員長は、今回の銃撃事件に「深く打ちのめされている」と述べたうえで、このように続けた。

「私たちは、このような非行が学校内で行われることを強く禁じます。この少年に対して適切な懲戒処分を下すと同時に、校長の容態が完全に回復するよう経過を見守ります。教育委員会はこれからも保護者に対して、子供たちに規律を教えることを奨励していきます。」

警察では、少年が発砲に至った経緯や押収した銃器の出所を特定するため捜査を開始しており、また逮捕された少年は近いうちに裁判所に出廷する予定とのことだ。

SNS上では今回の事件について、犯人が13歳という若さに驚く声や、「殺戮ゲームの影響」「親を逮捕すべき」「校長は(少年が発砲に至るほど)何を言ったんだ?」「少年は学校に銃を持ち込んでいたのか」「だから南アフリカで先生になる人が少ない」などといったコメントが多数見られた。

画像は『The Citizen 「Learner (13) allegedly shoots and injures Primrose school principal」』『Thobeka Skosana X「CRYING OUT FOR HELP. learners deserve better, how are we liberated if this still happens.」』『The Daily Voice 「Boy, 12, slain in ‘gang initiation’」』『ABC News 「17-year-old murder suspect accused of shooting 2 teens at his home」』『New York Post 「Two young cousins die while playing with gun during livestream」』より
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)