ダカールラリー、第12ステージ。四輪部門の総合優勝を喜ぶチーム・アウディ・スポーツのカルロス・サインツ(中央右)とコ・ドライバーのルーカス・クルス(中央左、2024年1月19日撮影)。(c)PATRICK HERTZOG / AFP

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【AFP=時事】ダカールラリー(Dakar Rally 2024)は19日、最終第12ステージが行われ、四輪部門ではチーム・アウディ・スポーツ(Team Audi Sport)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)が通算4度目にして史上最年長となる61歳での総合優勝を果たした。

 通算2度の世界ラリー選手権(WRC)制覇を誇り、「エル・マタドール(El Matador、闘牛士)」の愛称で知られるサインツは、前日のステージで直近のライバルであるバーレーン・レイド・エクストリーム(Bahrain Raid Xtreme)のセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)が1時間以上の大幅なタイムロスに見舞われたことにより、総合優勝がほぼ確定していた。

 第6ステージからは総合首位を走っており、チームメートのマティアス・エクストローム(Mattias Ekstrom、スウェーデン)や、通算14度のダカール制覇を成し遂げている「ミスター・ダカール」ことステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)のサポートでレースの主導権を握っていた。

 ゴール到着後にマシンによじ登った後、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のドライバーである息子のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)の腕に飛び込んだサインツは、オーバードライブ・レーシング(Overdrive Racing)のゲラン・シシェル(Guerlain Chicherit、フランス)を1時間以上の差で総合2位に抑え、アウディにダカールの初タイトルをもたらした。通算9度のWRC王者であるローブは過去2年連続での総合2位から同3位に後退した。

 二輪部門では、モンスターエナジー・ホンダ(Monster Energy Honda)のリッキー・ブラベック(Ricky Brabec、米国)が総合優勝を飾った。ヒーロー・モトスポーツ・チーム・ラリー(Hero MotoSports Team Rally)のロス・ブランチ(Ross Branch、ボツワナ)が10分53秒差の2位に続き、ホンダのアドリアン・ファン・ビベレン(Adrien Van Beveren、フランス)が3位で初の表彰台に上った。

【翻訳編集】AFPBB News

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