スマート操作の新機能対応で他社から一歩リードした最新Apple Watch【GoodsPress Award 2023】
【GoodsPress Award 2023】
ライフスタイル全般のデジタル化が進むなかで、既に成熟期を迎えつつあるスマートウォッチ。ここでの評価のポイントは、基本性能の向上と他にはない独自性の有無。絶対的王者として君臨する「Apple Watch」が、昨年に続き大賞を獲得するのかに注目が集まる。
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ITライターの井上晃さんは「基本的にスマートウォッチに期待される機能は既に成熟しつつあり、各社ともに、デザインやバッテリー性能、センサーの精度、操作方法などが洗練されていくフェーズに移行していると言えるでしょう」と話す。
そこで井上さんが大賞に推したのが、業界トップシェアを誇るApple Watchシリーズの最新「Series 9」だ。特に評価が高かったのが、ウォッチを装着した手の指先をトントンッと動かすだけで、様々な操作がこなせる新機能「ダブルタップジェスチャー」に対応している点。他社にはない独自性が後押しとなった。対抗馬であるグーグルの「Pixel Watch 2」は、初代モデル弱点を克服したことでAndroidユーザーの選択肢としての存在感を強めた。
ほか2社も高コスパを誇る「Amazfit GTR Mini」、アウトドア志向の「Instinct 2X Dual Power」と、それぞれ個性的なモデルが各賞を獲得し、さらなるシーンの活性化を期待させる結果となった。
ITライター/井上 晃さん
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットなどを軸に、ICT機器やガジェット、クリエイティブツールなどを幅広く取材。雑誌やWebメディアにて記事監修などを手がける
GoodsPress AWARD 2023
ースマートウォッチ―
<大賞>
■すべての機能や操作性が、これまで以上に快適に。新機能ダブルタップジェスチャーに注目!
Apple
「Apple Watch Series 9」(5万9800円〜)
スマートウォッチの頭脳にあたるSiPが、新たにA16 BionicをベースにしたS9 SiPへと変わり、ダブルタップジャスチャーやオフライン時のSiriリクエストにも対応しました(井上さん)
内蔵された最新型チップ「S9 SiP」によって、すべての操作性がより快適に進化を遂げた最新シリーズ。ディスプレイはより明るく、なのにバッテリー駆動時間は18時間をキープ。watchOS 10と最大2倍の速度でタスク処理を実現する4コアNeural Engineを搭載し、本体のみでSiriも使用可能とサポート能力の高さも魅力。すべての面で過去シリーズを上回る。
▲ディスプレイの最大輝度が前シリーズの2倍に引き上げられ、太陽光下でも文字の視認性がアップ。逆に夜間などでは1/2000の明るさまで輝度を引き下げることも可能だ
▲バンドはこれまでのレザーが廃止され、再生素材を用いたカーボンニュートラル素材を採用。従来通りの耐久性と上質な風合いに加えて、炭素排出量の大幅削減も実現させた
▲さらにナイキとエルメスによる環境に配慮したバンドのコレクションも展開(写真はナイキ)。ランダムな模様や過去の原糸を再利用した鮮やかな編みパターンが目を引く
<グッドデザイン賞>
■進化した健康管理機能とカスタムで、さらに自分だけの相棒感アップ
Google
「Google Pixel Watch 2」(5万1800円〜)
SoCを強化して、初代モデルの弱点となっていたバッテリー持ちなどをしっかりと克服。加えて、 センサー類の強化や、リューズまわりのデザイン改良などの施策も相まって、隙のない一台に整いました(井上さん)
Google AIによるマルチパス心拍数センサーをはじめとした3つのセンサーが新搭載され、健康チェック&管理機能が大きく進化。さらにディスプレイの常時表示や充電時間の短縮などバッテリー性能も向上するなど、基本スペックも文句なし。よりよく生きるための機能性とミニマルに仕上げられたデザイン性の融合が存分に楽しめる。
▲時計の顔であるフェイス部分は、シンプルかつファニーなドーム型ガラスを採用。6種類から好きなデザインを選んでカスタムすることもできる
▲上質なレザーから、スーツにも馴染むメタルに運動性の高いウーブンまで、多彩な付け替え用バンドが揃い、シーンに合わせて好みの1本が作れる
<コスパ賞>
■上品な超薄軽量デザインながら秘めたるパワーは最大級
アマズフィット
「Amazfit GTR Mini」(1万9800円)
2万円弱というお手頃価格で手が届きながらも、デザインが洗練されており、iOS/Androidのどちらにも対応。さらに睡眠の追跡などの基本的なヘルスケア機能も備えていて、コスパの良さは随一です(井上さん)
2013年に中国で創業されたウエアラブルデバイス・メーカーが手がけるプレミアムなスマートウォッチ。1.28インチの高解像度AMOLEDディスプレイにより、100種類以上のウォッチフェイスを、その日の気分や服装に合わせて使い分けることができるだけでなく、基本的な機能もしっかり網羅。それでいて2万円に収まるから驚くばかり。
▲ケース厚9.25mm&重量24.6gと超薄軽量。鏡面仕上げのステンレス製フレームとボタンの上品さと、シリコンバンドの快適な装着感がクセになる
▲高解像度のディスプレイ画面を活かした新機能が、携帯電話からポートレート写真をフェイス部に表示させる「ポートレートウォッチフェイス」
<アウトドア賞>
■タフすぎるミルスペック仕様!大型ディスプレイで視認性向上
Garmin
「Instinct 2X Dual Power」(6万8200円)
モノクロ画面ではありますが、ミルスペックのタフネス仕様だけでなく、ソーラー充電機能による優れたスタミナ、フラッシュライト機能も完備。登山などの際に活躍が期待できます(井上さん)
アメリカ国防総省が定めるミルスペックをクリアした堅牢なボディに、ソーラー充電によるロングバッテリー、世界トップクラスの高精度GPS機能などを搭載。この第二世代では、1.1インチの大型ディスプレイを搭載しながらも、軽量67gを実現。当然、キャッシュレス決済機能など、日常生活に役立つスマート機能も忘れてはいない。
▲まるでパーソナルトレーナーのように、着用者に最適なワークアウトを提案するスポーツアクティビティ機能のほか、人気のアウトドアアクティビティも充実
▲緊急時のSOS信号なども備えたフラッシュライトを、全モデルで標準装備。白と眩しさを感じにくい赤の切り替えが可能。用途に応じてカスタマイズも
※2023年12月6日発売「GoodsPress」1・2月合併号28-29ページの記事をもとに構成しています<取材・文/TOMMY>
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