クルマが来たことを感知して青信号へと変わる「感応式信号」は、どのような仕組みで動いているのでしょうか。また、「待ってても青に変わらない」ケースもありますが、なぜこういうことが起こるのでしょうか。

超音波でクルマを測定?

 クルマなどが来たことを感知して青信号へと変わる「感応式信号」。しかしながら、「待ってても青に変わらない」ケースがあったという声も聴きます。どのような仕組みなのでしょうか。


「感応式信号」と表示された信号機のイメージ。感応式であっても表示がない場合もある(画像:photolibrary)。

 車両を感知する仕組みは、通行車両を画像で読み取るものなどもあるものの、主流は「超音波式」。道路の上に設置された円錐型などの形状をした感知器がついています。

 ここから地上に向かって超音波を発し、下で跳ね返って感知器に戻ってくるまでの時間を測ります。車両が来ると、車体の大きさぶんだけ、超音波が感知器に戻ってくるまでの時間が変化するので、それにより車両を感知するという仕組みです。

「待っていても青にならない」のは、ひとつには停止線の位置で停車していないことが考えられます。しっかり停止線で止まるよう案内看板が出ているケースも。また、二輪車や自転車はやはり感知されにくく、二輪用の押しボタンが別途ついていることもあります。このほか、まだ赤信号に変わったばかりのときなども、青に変わるまで時間がかかります。

 とはいえ、感知器はさまざまなサイズのものが用意されており、交差点の大きさや交通量によって感知器のサイズを変え、超音波の照射範囲を調整するなど、その場に応じた対策もとられています。

 ちなみに、感応式信号には、交差点の全方向にセンサーがあり、交通量に応じて青が表示される割合を調整する「全感応式」と、交わる道路のうち特定の方向にのみセンサーがある「半感応式」の2種類が存在しています。