多目的な運用を想定。

無人機や医療コンテナを収容できる艦艇

 オランダの造船会社であるダーメン・グループは2023年11月24日、ポルトガル海軍と革新的な、多目的艦を提供する契約を結んだと発表しました。


ポルトガル海軍が発注した多機能海軍プラットフォーム(PNM)の想像図(画像:ダーメン・グループ)。

 ダーメンが建造するのは、全長107mで空母のような飛行甲板を持つ多目的艦とのことで、無人偵察機やヘリコプターを配備する計画となっています。

 ほかにも、UUV(無人潜水艇)やUSV(無人水上艇)用の格納庫も備え、海軍での通常任務のほか、海洋調査、捜索救助、緊急救援なども担うことが計画されており、甲板上には、コンテナ型の病院施設や高気圧室を設置することも想定されています。ポルトガル海軍では同艦の分類を「多機能海軍プラットフォーム(PNM)」と呼称しています。

 なお、このプロジェクトは、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響を受けたEU加盟国を支援する経済復興パッケージ「NextGenerationEU(ネクストジェネレーションEU)」の一部である「復興・回復ファシリティ」と呼ばれる復興策から資金援助を受けています。