残りは都市計画決定の手続きと、事業化が待っています。

上北台から西へ7km延伸


多摩都市モノレール(画像:写真AC)。

 東京都は2023年11月29日(水)、多摩センターと上北台をむすぶ「多摩都市モノレール」について、上北台からさらに西へ延伸して「箱根ヶ崎」までむすぶ事業の環境アセスメント手続きを進めたと発表しました。

 延伸するのは、上北台から約7.0km先の、JR八高線の箱根ヶ崎駅前まで。上北台駅を出るとすぐ進路を西に変え、新青梅街道の中央分離帯部分を進んでいきます。途中駅は6駅。およそ1kmほどの間隔で設置されます。全線複線で、駅は島式ホームとなります。

 正式なGOサインである「事業化」の手前には、都市計画決定と環境アセスメントという2つの手続きがあります。都市計画は昨年10月に素案が作られ、決定に向け調整が続いています。いっぽう環境アセスメントは、今回環境影響の予測・評価を記した評価書案が都に提出されました。このあと、都から「見解書」「評価書」が出れば完了です。

 山を大々的に切り開いたりすることもないため、評価書案は比較的シンプル。騒音・振動や日照、景観や文化財など、各項目について評価指標を満足していると説明しています。

 事業化後は、約10年で完成にいたると見込まれています。

 なお多摩都市モノレールは、南側でも延伸計画が進行中。多摩センターから町田駅へいたる約16kmのルートで、同じく事業化の前段階の手続きが進められています。