『#裸の少年』終了も後番組はジュニアも継続、出演者ほぼ同じ「何も変わらない」テレビ朝日に非難集中
故・ジャニー喜多川氏
各テレビ局が、旧ジャニーズ事務所との関係について検証を進めているなか、対応が後手に回っていたのが、テレビ朝日だ。スタッフが旧ジャニーズ事務所に忖度をおこなっていたことや、事務所が出演NGをちらつかせるなど、「アメとムチ」を使い分けていたことが各局により明らかになっていたが、テレ朝は10月31日の社長会見で、やっと「特別検証番組を放送する」と発表したのみ。放送日も未定となっている。
そして10月31日の会見でもうひとつ発表されたのが、タイトルが性加害を想起させる、などの指摘があった『#裸の少年』の打ち切りだ。SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)のジュニア(旧ジャニーズJr.)が出演してきた番組だが、こちらは11月4日放送分で最終回となり、22年の歴史にピリオドを打った。なお、この日、放送された番組内では、番組の終了についての説明はとくになかった。
「『#裸の少年』は、2001年に『裸の少年』のタイトルで、ジャニーズJr.メインのバラエティ番組として放送が開始されました。2009年に放送をいったん終了するも、2018年に復活しました。
10月31日におこなわれたテレ朝社長の定例会見では、『#裸の少年』について『内容も変え、リスタートということになります』と語られていましたが、後番組としてスタートする『カクエキ!』には、引き続きジュニアや、アンタッチャブル・柴田英嗣、同局の久保田直子アナなどが出演します。このことに、ネットでは『何も変わっていない』と批判が集まっているのです」(テレビ担当記者)
実際、SNSやネットニュースのコメントには
《やっと終了。なんとも遅い決断でしかも変わらずジュニアのための番組とは。》
《看板変えても 何も変わっていないのに… この姿勢》
《タイトルを変えただけで、全面リニューアルみたいな話をしてる。それだけで番組を見ない人が増えそう。》
と、厳しい声があがっている。
「テレビ朝日の旧社屋には旧ジャニーズのリハ室があり、『ミュージックステーション』の際には故・ジャニー喜多川氏がジャニーズJr.を引き連れて歩く姿が見られるなど、両者には長年、築き上げられてきた“蜜月”関係があります。『ミュージックステーション』は旧ジャニーズ事務所のグループが出演する影響で、ほかの事務所の男性グループの出演は、なかなか難しかった番組といわれてきました。さらにはジャニー氏に、テレビ朝日のプレハブトイレ内で性被害を受けたという証言も出てきています。
ただ、若手を中心に所属タレントは被害者であり、問題解決とタレントの起用は分けて考えるべきだとして、単純に起用見送りをすればいいのか、という意見もあります。テレ朝の判断は、悩んだゆえの選択ということでしょう」(前出・テレビ担当記者)
被害者支援も大切だが、自らの検証をしっかりするのが先ではないだろうか。