25日夜、都内の党本部で党役員人事を発表する菅代表代行と鳩山幹事長(手前)。(撮影:吉川忠行)

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民主党の菅直人代表代行は25日夜、東京都千代田区の党本部で記者会見を開き、政調会長に松本剛明氏を再任、国対委員長に高木義明副代表を起用すると発表した。渡部恒三国対委員長は最高顧問に就任する。

 このほか党役員では、選挙対策委員長に鉢呂吉雄氏、総務委員長に大畠章宏氏、組織委員長に直嶋正行氏、国民運動委員長に野田佳彦氏、新設する政権政策委員長に赤松広隆氏などが固まった。

 会見で菅氏は、同日の臨時党大会後に緊急入院した小沢氏の意向を受けて着手した執行部人事について「いろんな人に重要な責任を経験してもらいたいということで適任者を選んだと思う」と代弁した。また、入院後の小沢氏と電話で話したことを明かし、「声の感じでは平常どおりテキパキと対応されていた」と様子を語った。

 民主党は、26日の両院議員総会での承認を経て、「トップ不在」のまま小沢新体制を発足させ、安倍晋三政権に論戦を挑むことになる。菅氏は、小沢氏の病気による影響について「党内的にはある意味で大会というヤマを終えたわけだから、影響が出るものではないだろう」との見方を語った。【了】

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