ホンダの新型高級ミニバン 2023年秋に「予約受付」開始へ! 「豪華」内装も採用!? 新しい「オデッセイ」はどんなクルマになるのか

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2021年末に生産終了したモデルを改良し2023年冬に再導入へ

 ホンダは2023年4月、高級ミニバン「オデッセイ」の改良モデルを2023年冬に発売すると明らかにし、大きな話題を呼びました。正式発売に先駆け、2023年秋より先行予約が実施される予定です。
 
 2021年末に一度生産を終了したオデッセイを再導入するといいますが、改良も加えられるといいます。どういった変更があるのでしょうか。

ゴージャスさもアップ! 再導入でさらに豪華に進化するホンダ 新型「オデッセイ」[写真は日本再導入予定の新モデル]

 オデッセイは、1994年に初代モデルが登場しました。

【画像】めちゃ高級! 新「オデッセイ」豪華内装を画像で見る(48枚)

 多人数乗り可能なワゴン車といえば、商用ワンボックスバンからの派生モデルが多かった日本において、新しいミニバンブームを巻き起こす先駆け的存在といえます。

 FFセダン車「アコード」のプラットフォームをベースにした乗用車テイストの走行感覚や、使い勝手の良いパッケージングが新鮮な印象を与えました。

 その後世代を重ね、現段階で国内の最終モデルとなっているのは、2013年に登場した5代目です。

 国内向けオデッセイとしては初めて後席スライドドアを採用したほか、従来型に比べ背を高めるとともに低床化を図り、室内空間を拡大。低重心化による走行性能の向上とともに、高級感も大幅にアップさせたことで話題を呼びました。

 その後2モーターハイブリッド(e:HEV)モデルを追加するなど、改良を実施。さらに2020年11月には、内外装のデザインを大幅に変更するマイナーチェンジを行い、リフレッシュを図っています。

 しかし初代モデル以来生産を続けてきたホンダ埼玉製作所 狭山工場が閉鎖されることに。

 その影響を受け、オデッセイはマイナーチェンジからわずか1年の2021年12月末、突如として生産終了となったのです。

 マイナーチェンジ直後の2021年には、年間2万1148台(月/約1762台平均)を販売し、けっして売れ行きも不振だったわけではないだけに、復活を望む声はホンダ本社にも多く寄せられていたと関係者は話しています。

 ホンダでは新型オデッセイの再導入にあたり、4月より事前告知のウェブサイトを公開中です。

 サイトには「Re:ODESSEY 2023 Winter」のタイトルと共に、次のようなホンダのメッセージが掲載されています。

「2021年、Hondaはオデッセイの長い冒険にピリオドを打つことを発表しました。

 そのニュースは瞬く間に日本中を駆け巡り、SNSには別れを惜しむ声があふれました。

 Hondaは感銘を受けずにはいられませんでした」(一部を抜粋)

 今回再導入するのは、2020年のマイナーチェンジモデルをベースに、さらに一部改良を施したモデルだといいます。

 上記サイトのメッセージは、次のように続きます。

「ご好評をいただきました前モデルをベースに、デザイン、快適性、機能性をいちだんと磨き上げ、さらに洗練の個性『BLACK EDITION』もタイプ設定いたします」(一部を抜粋)

 実はホンダの中国合弁会社である広汽本田汽車(広東省広州市/以下、広汽ホンダ)では、継続して5代目オデッセイを生産し、今も中国での販売を行っています。

 この中国の製造ラインを活用し、同工場としても初となる日本向け右ハンドル仕様として国内へ輸入する予定です。

 主な改良点としては、「精錬」をコンセプトにした新デザインのフロントグリルを採用するほか、先進運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」の新機能などが挙げられます。

 シフトレバーも「エレクトリックギアセレクター」に変更され、インパネまわりの雰囲気も変わります。

 またメッセージにもあった通り、ブラック加飾を装備する新タイプ「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」も追加設定します。

 インテリアでは、本革シートを標準装備とし、2列目には両側アームレスト付4ウェイパワーシートとシートヒーター、折りたたみ式の2列目シートセンターテーブルを採用するなど、高級ミニバンに相応しい豪華さもさらにアップしているようです。

※ ※ ※

 2023年8月末現在、ホンダの新型オデッセイを紹介するティザーサイトでは先行予約を受付する記載はなく、SNSなどでも「予約を入れた」といった投稿もまだ見られないようです。

 サイト上にも「2023年秋」とあることから、9月か10月頃には何らかの案内が載るものと予想されます。

 新たな情報の更新が待ち遠しいところです。