仏教×AIで人々のお悩みに回答!開発者 家入一真氏が語る「HOTOKE AI」が目指すもの
「HOTOKE AI」が2023年3月3日のサービス開始から相談件数40万件を突破し、海外利用率は85.5%へと急成長している。仏教×AIで人々のお悩みに回答するというユニークなサービスであるのに加え、ChatGPT3.5のAPIを活用したウェブアプリであるだけに、興味をお持ちの方も多いだろう。
そこで今回は、サービスの開発者で家入一真氏にインタビューした。
■仏教や浄土真宗の教えを知ってもらいたい
編集部:簡単に自己紹介をお願いします。
家入氏:中学2年生の時のいじめをきっかけとして登校拒否、極度の引きこもりとなりました。大検を取得し東京芸大を目指すも、家庭事情もあり進学を諦め就職。その後、paperboy&co.(現:GMOペパボ)起業やBASEを共同創業しました。
インターネットの本質とは「あらゆることを民主化し、誰しもが声をあげられる世界をつくる」と信じ、様々なプラットフォームや居場所をつくってきました。現在はクラウドファンディング運営会社の「CAMPFIRE」の代表を務めています。
編集部:「HOTOKE AI」は、ひと言でいえば、どのようなサービスですか?
家入氏:AIの仏様に悩み相談ができるサービスです。
編集部:サービスを開発するきっかけとなったのは、何ですか?
家入氏:Chat GPTが出始めた当初から、生成AIを使ったサービス作りには挑戦していて、クラウドファンディングページを自動で文章生成したり、リターンのアイデアを出したりする「クラファンジェネレーター」を去年開発していました。
心理学やコーチングなどにも興味を強く持っていたことに加え、浄土真宗で得度(出家)したこともあり、仏教や浄土真宗の教えをたくさんの方に知ってもらうきっかけを考えていたところ、人の心に寄り添うような使い方がChat GPTでできるのではないかと思い、「HOTOKE AI」の開発に着手しました。
■人にできない相談も、AIなら気軽にできる
編集部:サービスの名称"HOTOKE AI"に込めた思いやビジョンについて教えていただけますか?
家入氏:悩みの相談をもっと気軽にできるカルチャーを作っていきたいことと、「仏教の民主化」を願ってつけました。孤独、苛立ち、人間関係の不和など、人が悩むことはほぼ100%「感情」の問題だと考えています。実際にこれまで人から聞いて知った感情の問題を、一つ一つイメージしながら「HOTOKE AI」のコンセプトやUXを考えました。
編集部:開発する際に直面した最大の課題は何でしたか? それをどのように解決しましたか?
家入氏:Chat GPT が3.0の時はまだ機械的な受け答えになりがちだったが、ver.3.5になるとかなり人間ぽく受け答えできるようになり、悩み相談をされた方に寄り添える回答ができるのではないかと思いローンチしました。
編集部:主なターゲットユーザーは誰ですか?
家入氏:ローンチ時点では、どのような方に使ってもらいたいかは定めていませんでした。悩みの内容は家族や仕事、恋愛など、大半の方が悩む内容のものが多いであろうと予想していたし、その通りでしたが、国内よりも海外利用者の方が多く、特に中国からの利用が多かったことは予想外でした。
編集部:他社のAIサービスと比べて、どのような点で優れていますか? あるいは面白いですか?
家入氏:あるユーザーから「人にはなかなかできない相談も、AIなら気軽にできる。その距離の近さに、逆に“人間味”を感じた」というSNS上の感想を見た時に機械であるAIでも人よりも深く人の中に入っていける可能性を「HOTOKE AI」にはあるのではないかと感じました。
■国内よりも海外、特に中国で人気
編集部:もっとも印象に残った成果、意外な使われ方を教えていただけますか?
家入氏:国内よりも海外、特に中国圏の方にたくさん使っていただいていることです。ローンチ後、仏教に関心がある中国のユーザーが日本語の回答を中国語に訳してまで使ってくれる方がおり、また、ローンチ直後から中国現地のメディアでは取り上げていただきました。
その後、中国語(簡体編集部:繁体)、英語、韓国語にも対応し、その結果海外ユーザーの方が国内より増えました。Chat GPTは全世界で同時に注目されていた中で、とりわけ中国のメディアは動向のキャッチアップが早いのではないかと感じました。
編集部:今後、ユーザーにとってさらに有用で便利なサービスを提供するために、どのような改良を予定していますか?
家入氏:テキストではなく、音声で相談ができるようにしたらもっと身近で使いやすいかなど色々検討しているところです。
編集部:最後に読者に向けて、ひと言頂戴できますか?
家入氏:誰かに相談しにくい悩みなどをAIに気軽に相談してもらいたいです。
まずは抱えずに相談をしてみる、そして自分の悩みを整理する時間として「HOTOKE AI」を使ってもらえたら嬉しいです。
悩みごとのない人間はいない。しかし、悩みごとの中には、他人に相談しづらいことも多々ある。「HOTOKE AI」は、そうした社会課題を解決する意味でも、ユニークなサービスと言えるだろう。
■「HOTOKE AI」公式サイト
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■仏教や浄土真宗の教えを知ってもらいたい
編集部:簡単に自己紹介をお願いします。
家入氏:中学2年生の時のいじめをきっかけとして登校拒否、極度の引きこもりとなりました。大検を取得し東京芸大を目指すも、家庭事情もあり進学を諦め就職。その後、paperboy&co.(現:GMOペパボ)起業やBASEを共同創業しました。
編集部:「HOTOKE AI」は、ひと言でいえば、どのようなサービスですか?
家入氏:AIの仏様に悩み相談ができるサービスです。
編集部:サービスを開発するきっかけとなったのは、何ですか?
家入氏:Chat GPTが出始めた当初から、生成AIを使ったサービス作りには挑戦していて、クラウドファンディングページを自動で文章生成したり、リターンのアイデアを出したりする「クラファンジェネレーター」を去年開発していました。
心理学やコーチングなどにも興味を強く持っていたことに加え、浄土真宗で得度(出家)したこともあり、仏教や浄土真宗の教えをたくさんの方に知ってもらうきっかけを考えていたところ、人の心に寄り添うような使い方がChat GPTでできるのではないかと思い、「HOTOKE AI」の開発に着手しました。
■人にできない相談も、AIなら気軽にできる
編集部:サービスの名称"HOTOKE AI"に込めた思いやビジョンについて教えていただけますか?
家入氏:悩みの相談をもっと気軽にできるカルチャーを作っていきたいことと、「仏教の民主化」を願ってつけました。孤独、苛立ち、人間関係の不和など、人が悩むことはほぼ100%「感情」の問題だと考えています。実際にこれまで人から聞いて知った感情の問題を、一つ一つイメージしながら「HOTOKE AI」のコンセプトやUXを考えました。
編集部:開発する際に直面した最大の課題は何でしたか? それをどのように解決しましたか?
家入氏:Chat GPT が3.0の時はまだ機械的な受け答えになりがちだったが、ver.3.5になるとかなり人間ぽく受け答えできるようになり、悩み相談をされた方に寄り添える回答ができるのではないかと思いローンチしました。
編集部:主なターゲットユーザーは誰ですか?
家入氏:ローンチ時点では、どのような方に使ってもらいたいかは定めていませんでした。悩みの内容は家族や仕事、恋愛など、大半の方が悩む内容のものが多いであろうと予想していたし、その通りでしたが、国内よりも海外利用者の方が多く、特に中国からの利用が多かったことは予想外でした。
編集部:他社のAIサービスと比べて、どのような点で優れていますか? あるいは面白いですか?
家入氏:あるユーザーから「人にはなかなかできない相談も、AIなら気軽にできる。その距離の近さに、逆に“人間味”を感じた」というSNS上の感想を見た時に機械であるAIでも人よりも深く人の中に入っていける可能性を「HOTOKE AI」にはあるのではないかと感じました。
■国内よりも海外、特に中国で人気
編集部:もっとも印象に残った成果、意外な使われ方を教えていただけますか?
家入氏:国内よりも海外、特に中国圏の方にたくさん使っていただいていることです。ローンチ後、仏教に関心がある中国のユーザーが日本語の回答を中国語に訳してまで使ってくれる方がおり、また、ローンチ直後から中国現地のメディアでは取り上げていただきました。
その後、中国語(簡体編集部:繁体)、英語、韓国語にも対応し、その結果海外ユーザーの方が国内より増えました。Chat GPTは全世界で同時に注目されていた中で、とりわけ中国のメディアは動向のキャッチアップが早いのではないかと感じました。
編集部:今後、ユーザーにとってさらに有用で便利なサービスを提供するために、どのような改良を予定していますか?
家入氏:テキストではなく、音声で相談ができるようにしたらもっと身近で使いやすいかなど色々検討しているところです。
編集部:最後に読者に向けて、ひと言頂戴できますか?
家入氏:誰かに相談しにくい悩みなどをAIに気軽に相談してもらいたいです。
まずは抱えずに相談をしてみる、そして自分の悩みを整理する時間として「HOTOKE AI」を使ってもらえたら嬉しいです。
悩みごとのない人間はいない。しかし、悩みごとの中には、他人に相談しづらいことも多々ある。「HOTOKE AI」は、そうした社会課題を解決する意味でも、ユニークなサービスと言えるだろう。
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