飼っていたオウムの医療費の支払いに苦労していた女性。不安を紛らわせるために購入したスクラッチカードくじで高額当選し、オウムのための“楽園”を作ることに(画像は『Metro 2023年8月1日付「Mum who won £2,000,000 on lottery builds haven for TV-loving parrots」(Picture: PA)』のスクリーンショット)

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宝くじに当選し、3億6000万円超の賞金を受け取ったイギリス在住の女性が、ペットのオウムのために当選金の一部を使って豪華な専用部屋を作った。専用の床材が敷かれたその部屋には自然環境を模した植物や器具などがあり、エアコンやテレビも設置されているという。英ニュースメディア『Metro』などが伝えている。

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英ハンプシャー州ベイジングストークで暮らすレスリー・ハーバートさん(Lesley Herbert、44)は2021年、スクラッチカード式の宝くじに当選し賞金200万ポンド(約3億6590万円)を受け取った。

彼女は当時、飼っていたオウム“ビビ(Bibi)”の医療費の支払いに苦労していたといい、不安を紛らわせるためにスクラッチカードくじを購入したそうだ。

レスリーさんは、当時の状況をこのように振り返っている。

「当選の瞬間は今でもはっきり覚えています。当時、初めて保護したオウムの脚が脱臼してしまってとても心配で…それに治療費もいくらかかるのか分からず、不安でたまりませんでした。そんな時、ほうれん草を買いにスーパーに立ち寄った私は、チョコレートバーとスクラッチカードくじを手にしていたのです。きっと不安な気持ちを紛らわせていたのだと思いますが、その決断は私と子供たちの人生を夢にも思わない方向に変えてくれました。」

その後、残念ながらビビは亡くなってしまったが、彼女はのちに保護した2羽のオウム(オウム目インコ科のヨウム)の“アルフィー(Alfie)”と“ソニー(Sonny)”のために、当選金の一部を使って“楽園”を作ることにしたという。

宝くじに当選後、私たちは新しい家に引っ越しました。4人の子供たちがそれぞれ自分の部屋を選んで、残った部屋をオウム専用にすることにしました。家にオウムのための部屋があることを話すと、不思議に思われるかも知れません。多くの人は宝くじに当選したら、高級車や宝石などの購入を考えるでしょう。でも私の場合、家族に最高で幸せな家庭を提供することが全てで、ペットも家族の一員なのです。なのでアルフィーとソニーが宝くじの恩恵を受けることは当然のことなのです。」

オウムの部屋には専用の床材が敷かれ、エアコンやテレビも設置されており、オウムたちは好きな番組を見て楽しむことができるという。また、その部屋には自然環境を模した植物や器具などたくさんのおもちゃがあるそうだ。

「部屋の中は可能な限り自然に近い状態にしようとしているのですが、なぜか2羽ともテレビを見るのが大好きで、(保釈中に逃亡した犯罪者を追いかけて連れ戻し、賞金を稼ぐドッグという人物が主役の)テレビ番組『Dog The Bounty Hunter』がお気に入りのようです。ここはアフリカのジャングルではありませんが、オウムたちは自分の部屋で自由を満喫していてとても楽しそうです。」

愛するオウムたちへの思いをそのように語ったレスリーさんは現在、2羽のオウムのほか2匹の犬も一緒に暮らしているそうで、今後は捨てられたペットのために動物保護施設を設立したいと考えているという。

そんなレスリーさんは長年の夢だった家族旅行を計画中で、「私の夢は野生のブルーとゴールドのコンゴウインコを見るために南米を旅行することでした。2年前まではこれはただの夢で、テレビで見るだけで満足するしかないと思っていましたが、宝くじに当選したおかげで近いうちにその夢も現実になりそうです。あの時、宝くじを買って本当に良かったです」と語っている。

画像は『Metro 2023年8月1日付「Mum who won £2,000,000 on lottery builds haven for TV-loving parrots」(Picture: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)