ストライキでハリウッド大混乱!トム・クルーズ『ミッション:インポッシブル』命がけスタントが加速
トム・クルーズ製作・主演のスパイアクション第7弾『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が公開され、エスカレートするトム・クルーズの命がけスタントが大きな話題になっている。
【写真】見ているだけで怖くなる、トム・クルーズの命がけアクション【24点】
現在、アメリカの映画シーンではAI技術導入や配信作品においての印税問題等の不満が積もりに積もって、ついに爆発。全米俳優組合と全米脚本家組合が同時にストライキを行っていることが原因で、映画のプロモーションができなくなっている。これは他国においてのプロモーション活動も対象となる。
そのため、主演作の日本公開時には駆けつけていたはずのトム・クルーズも来日が中止になってしまい、今作の続編も制作が止まっている状態だ。
前回の2007年から2008年にかけて決行された脚本家組合のストライキの際には、ジョージ・ミラー版『ジャスティス・リーグ』が制作中止になったほか、「ヒーローズ」や「デスパレートな妻たち」といったドラマもシーズンが中途半端に終わってしまうなど、大きな影響を残している。
『デッドプール3』やドラマ「ストレンジャー・シングス」など、あくまで撮影や制作が中断している作品については、公開が延期になる等の処置で済むかもしれないが、企画段階だったものに関しては大きな影響を受けることは逃れられないし、中止になる作品もあるはずだ。
しかも今回は俳優組合と脚本家組合が同時にストライキを決行しており、同時ストライキは63年ぶり。年末まで続くという見解も出てきているため、今後制作中止やお蔵入りになってしまう作品も多く出てくるだろう。
そんな事情もあって、毎回報道陣を呼んで景気よくプロモーションを行っていた日本であっても、プロモーションが控えめに公開される「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作にして集大成となる前後編の前編、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ではあるが、内容は毎度おなじみ、景気の良いトム・クルーズらしさ全開の娯楽作だ。
一時期は、トム演じるイーサンが若手を育て、その若手が中心となっていく世代交代も考えられていたが(ちなみに『トップガン マーヴェリック』も当初はその予定だった)、シリーズ自体の売りが、結局のところトムのアクションシーンとなっていて、その命がけのスタントを引き継げる俳優もなかなかいないということで、やはりトムが中心のシリーズでなければならないという結論に達し、今に至る。
そんな経緯もあり、「ミッション:インポッシブル」というシリーズは、途中からトムのやりたいアクションシーンが中心にストーリーが構築されていくという特殊な脚本・構成スタイルをとっており、まさにアクションが中心のアクション映画となっている。
トムはジャッキー・チェンをリスペクトしていることもあって、自身でスタントをすることへの拘りも強いのと、命の危険性があるようなスタントが多いことから、常に周りをヒヤヒヤさせている状態ではあるが、それが観たいというユーザーの需要もあるため、トムのスタントもどんどんエスカレートしている。
予告編でも使用されている崖からのバイクダイブや中盤のカーチェイス、クライマックスの列車内外バトルなど、数々の画的に迫力のあるシーンは間違いなく必見だ。
ストーリーはどうかというと、後編を観てみないと判断がつかない部分もあるし、ネタバレになってしまうため詳しくは言うことができないが、シリーズのファンにとっては、あるキャラクターの扱い方に大きな不満点が残るかもしれない。
ただ、トムはドラマ「エイリアス」に惚れ込み、同作のクリエイターであったJ・J・エイブラムスを『ミッション:インポッシブル3』(2006)の監督としてオファーしたこともあって、「エイリアス」の影響を受けている部分がある。
リアルとフィクションの丁度中間を行き来しているスタイルというのは、今作でも感じられるだけに、実は……という展開もあるのかもしれない。
ストーリーに関しては、後編も観たうえで評価するとして、とりあえずトムのアクションを楽しむことが大前提として映画を楽しんでもらいたい。
【ストーリー】
IMFエージェント、イーサン・ハントに課せられた究極のミッション-全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。しかし、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫るなか、世界各地でイーサンたちは命を懸けた攻防を繰り広げる。 やがて、今回のミッションはどんな犠牲を払っても絶対に達成させなければならないことを知る。その時、守るのは、ミッションか、それとも仲間か。イーサンに、史上最大の決断が迫る……。
【クレジット】
監督・脚本:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴァネッサ・カービー、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、ヘンリー・ツェニーほか
全米公開:2023年7月12日
原題:Mission:Impossible-DEADRECKONINGPARTONE
配給:東和ピクチャーズ
(C)2023PARAMOUNTPICTURES.
7月21日(金)全国公開
【あわせて読む】風向きが変わるMCUの今後、馴染みのないヒーローから日本人好みのアベンジャーズへ
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現在、アメリカの映画シーンではAI技術導入や配信作品においての印税問題等の不満が積もりに積もって、ついに爆発。全米俳優組合と全米脚本家組合が同時にストライキを行っていることが原因で、映画のプロモーションができなくなっている。これは他国においてのプロモーション活動も対象となる。
前回の2007年から2008年にかけて決行された脚本家組合のストライキの際には、ジョージ・ミラー版『ジャスティス・リーグ』が制作中止になったほか、「ヒーローズ」や「デスパレートな妻たち」といったドラマもシーズンが中途半端に終わってしまうなど、大きな影響を残している。
『デッドプール3』やドラマ「ストレンジャー・シングス」など、あくまで撮影や制作が中断している作品については、公開が延期になる等の処置で済むかもしれないが、企画段階だったものに関しては大きな影響を受けることは逃れられないし、中止になる作品もあるはずだ。
しかも今回は俳優組合と脚本家組合が同時にストライキを決行しており、同時ストライキは63年ぶり。年末まで続くという見解も出てきているため、今後制作中止やお蔵入りになってしまう作品も多く出てくるだろう。
そんな事情もあって、毎回報道陣を呼んで景気よくプロモーションを行っていた日本であっても、プロモーションが控えめに公開される「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作にして集大成となる前後編の前編、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ではあるが、内容は毎度おなじみ、景気の良いトム・クルーズらしさ全開の娯楽作だ。
一時期は、トム演じるイーサンが若手を育て、その若手が中心となっていく世代交代も考えられていたが(ちなみに『トップガン マーヴェリック』も当初はその予定だった)、シリーズ自体の売りが、結局のところトムのアクションシーンとなっていて、その命がけのスタントを引き継げる俳優もなかなかいないということで、やはりトムが中心のシリーズでなければならないという結論に達し、今に至る。
そんな経緯もあり、「ミッション:インポッシブル」というシリーズは、途中からトムのやりたいアクションシーンが中心にストーリーが構築されていくという特殊な脚本・構成スタイルをとっており、まさにアクションが中心のアクション映画となっている。
トムはジャッキー・チェンをリスペクトしていることもあって、自身でスタントをすることへの拘りも強いのと、命の危険性があるようなスタントが多いことから、常に周りをヒヤヒヤさせている状態ではあるが、それが観たいというユーザーの需要もあるため、トムのスタントもどんどんエスカレートしている。
予告編でも使用されている崖からのバイクダイブや中盤のカーチェイス、クライマックスの列車内外バトルなど、数々の画的に迫力のあるシーンは間違いなく必見だ。
ストーリーはどうかというと、後編を観てみないと判断がつかない部分もあるし、ネタバレになってしまうため詳しくは言うことができないが、シリーズのファンにとっては、あるキャラクターの扱い方に大きな不満点が残るかもしれない。
ただ、トムはドラマ「エイリアス」に惚れ込み、同作のクリエイターであったJ・J・エイブラムスを『ミッション:インポッシブル3』(2006)の監督としてオファーしたこともあって、「エイリアス」の影響を受けている部分がある。
リアルとフィクションの丁度中間を行き来しているスタイルというのは、今作でも感じられるだけに、実は……という展開もあるのかもしれない。
ストーリーに関しては、後編も観たうえで評価するとして、とりあえずトムのアクションを楽しむことが大前提として映画を楽しんでもらいたい。
【ストーリー】
IMFエージェント、イーサン・ハントに課せられた究極のミッション-全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。しかし、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫るなか、世界各地でイーサンたちは命を懸けた攻防を繰り広げる。 やがて、今回のミッションはどんな犠牲を払っても絶対に達成させなければならないことを知る。その時、守るのは、ミッションか、それとも仲間か。イーサンに、史上最大の決断が迫る……。
【クレジット】
監督・脚本:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴァネッサ・カービー、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、ヘンリー・ツェニーほか
全米公開:2023年7月12日
原題:Mission:Impossible-DEADRECKONINGPARTONE
配給:東和ピクチャーズ
(C)2023PARAMOUNTPICTURES.
7月21日(金)全国公開
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