女性が“退職代行”サービスを使いたい理由 2位「退職交渉が気まずい」、1位は？ 退職時のトラブルも
女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」を運営するキャリアデザインセンター（東京都港区）が、「退職代行」に関するアンケートを実施し、その結果を公表しました。
調査は、5月24日から6月4日にかけて、「女の転職type」の会員856人を対象に、ネット上で実施しました。
まず、「退職代行」というサービスを知っているかどうか聞いたところ、「はい」が72.7％、「いいえ」が27.3％でした。
次に「退職代行サービスとは、労働者本人に代わって退職代行業者が会社と退職の手続きを行ってくれるサービス」「相場は2〜5万円程度で、会社への代行連絡や事務的な手続きのサポートをする」という説明をした上で、周囲に退職代行サービスを利用して退職した人がいるかどうか尋ねました。結果は、「いない」（56.2％）が最も多く、「分からない」（30.4％）、「いる」（13.4％）という結果となりました。
退職代行サービスを使ってみたいと思うかどうかを聞くと、「場合によっては使ってみたい」（54.8％）が最多で、次いで「使ってみたいと思わない」（39.1％）、「ぜひ使ってみたい」（4.1％）、「すでに使った」（2.0％）という結果となりました。サービスに肯定的な人が多いのが分かります。
退職代行サービスを使ってみたい理由について、複数回答可で聞きました。最も多かったのは「有給消化や退職金など権利を行使して辞めたい」（42.8％）で、次いで「退職交渉は気まずい」（42.2％）、「退職の意志を伝えると、退職日まで不当な扱いを受けそう」（36.4％）と続きました。
一方、退職代行サービスを使ってみたいと思わない理由について、複数回答可で聞くと、「礼儀として自分で退職交渉すべきと思う」（61.5％）が最も多く、次いで「退職交渉は自分でできる」（53.7％）、「円満に退職したい」（50.4％）と続きました。
退職代行サービスを利用する人をどう思うかを聞くと、最も多かったのは「事情があるならいいと思う」（77.1％）で、次いで「合理的でいいと思う」（14.4％）となり、約9割の人が利用に肯定的なのが分かります。
最後に、転職経験者を対象に、退職時に不満やトラブルがあったかどうかを複数回答可で聞くと、「とくに不満やトラブルはなかった」（34.5％）が最も多く、「有給休暇が余っているのに使えなかった」（27.5％）、「退職日まで残務処理に終われた」（17.6％）と続き、約65％が不満やトラブルを経験していることが分かりました。
