7月10日(月)、11日(火)に北海道苫小牧のノーザンホースパークにて行われるセレクトセール。主催者が厳選した良質な馬が上場されることで知られ、過去には6億円超の高額で取引されたサラブレッドが2頭、5億円超の値がつけられたサラブレッドも3頭存在する。本稿では11日(火)に開催される当歳セッション上場馬の中から注目の5頭を紹介する。

■上場番号315:アイムユアーズIIの2023(牝・父インディチャンプ)

 19年に春秋マイルGI制覇を飾ったインディチャンプの初年度産駒で、今年のセレクトセールでは唯一の上場馬となる。祖母のRebellineは02年に愛G1タタソールズゴールドCを制したほか、01年の仏G1オペラ賞で3着。半兄のアドマイヤイルは21年のセレクト1歳にて2億900万円(税込)で落札された。

■上場番号376:カレドニアロードの2023(牝・父コントレイル)

 母は17年の米G1フリゼットSで2着に入ったのち、続く米G1BCジュヴェナイルフィリーズを制覇。同年の米最優秀2歳牝馬に選出されている。21年産駒の半兄は、同年のセレクト当歳にて1億4850万円(税込)で落札。22年産駒の半姉は同じくセレクト当歳にて1億2100万円(税込)の値が付いた。

■上場番号391:ダイワパッションの2023(牡・父ダノンスマッシュ)

 父は21年の高松宮記念など重賞8勝。ロードカナロアの後継種牡馬にあたり、本馬は初年度産駒で唯一の上場馬となる。母はフェアリーSとフィリーズレビューを連勝し、桜花賞にも出走。半兄のエポカドーロは18年の皐月賞を制し、日本ダービーでも2着に好走した。

■上場番号412:ホエールキャプチャの2023(牡・父エピファネイア)

 母は現役時代、愛らしい芦毛の馬体で人気を集め、7歳春まで長きに渡り牝馬重賞路線をけん引。12年のヴィクトリアMを制したほか、14年には牡馬相手に東京新聞杯を勝利するなど重賞5勝を挙げた。半兄に現役馬トーセンマッシモ、叔父に19年の京都金杯を制したパクスアメリカーナがいる。

■上場番号423:ジョイカネラの2023(牡・父キズナ)

 亜国産の母は、芝・ダート双方で活躍。19年に同国の1000ギニーに相当する亜G1ポージャ・デ・ポトランカス(ダ1600m)を勝利。同年にはさらに亜G1エンリケ・アサバル(芝2000m)も制し、亜最優秀3歳牝馬に選出。20年をもって現役を引退し、日本へと輸入された。本馬は2番仔となる。

■上場番号460:レッドマニッシュの2023(牡・父ダノンキングリー)

 21年の安田記念など重賞4勝を挙げたダノンキングリーの初年度産駒。祖母のスティンガーは98年の阪神3歳牝馬S覇者で、同年の最優秀3歳牝馬に選出された。95年ローズS覇者サイレントハピネスや、16年・17年にスプリンターズSを連覇したレッドファルクスなど、一族には重賞馬が多数。