「冷房」と「除湿」はどっちがおトク?夏のエアコン代を抑えるテク5つ
水道光熱費が上がりがちな夏は、少しでもおトクな方法を選ぶことが大事! 電力会社のプロが、効率のよいエアコンの節約方法を教えてくれました。
夏のエアコン術、どっちがおトク?
暑い夏にかかせないエアコン。普段の使い方次第で、おトクに使うことができます。より効率よく節約できるエアコンの使い方を紹介します。
●エアコンの冷房vs除湿
→冷房の設定温度を下げるより除湿がおトク
部屋の温度は下げず、湿気をとるのが除湿モード。快適に過ごすには体感温度を下げることが大事なので、冷房の設定温度を下げなくても、除湿にしたり風量を上げれば、節約しながら涼しく過ごせます。(東京電力調べ。以下同じ)
●つけっぱなしvs小まめなオフ
→30分以下の外出ならつけっぱなしがおトク
エアコンで電力を使うのは、設定温度まで室温を下げるとき。一度室内を冷やしたら、30分以内の外出ならつけっぱなしがおトク。窓が2重になった断熱性に優れた家は、冷気も長くキープしてくれます。
●古いエアコンを大事に使うvs最新型
→省エネ効果の高い最新型が年間1837円おトク
省エネが進む最新型がおトク。8〜12畳用を1日18時間、年間281日(冷房3.6か月、暖房5.5か月)使用した場合、2009年型よりも2019年型の方が年間1837円節約に。(1kwh=38.28円で試算)
もっと知りたい!エアコンQ&A
エアコンにまつわるよくある質問にお答えします!
●Q:エアコンの選び方のコツとは?
→A:2つの数字をチェックしよう
「APF(通年エネルギー消費効率)」は、数値が高いほど省エネ性能がアップ。「能力の可変範囲」は、数値の幅が広いほど高性能。下限の数字が小さいほど正確な温度コントロールが、上限の数字が大きいほど強力な冷暖房が可能です。
・APF(通年エネルギー消費効率):高いほど省エネ
・能力の可変範囲:幅が広いほど高性能
●Q:エアコンの賢い使い方って?
→A:+1度、−1時間で大きく変わる!
外の温度が31度のとき、エアコン(2.2kW)の設定温度を27度から28度に上げたり、使用時間を1日9時間から8時間に減らすと、それぞれ節約効果が!
・−1時間で年間約580円おトク
・+1度で年間約940円おトク
試算は、東京電力エナジーパートナー でんきの省エネ術、東京ガス都市生活研究所「ウルトラ省エネブック」(2023年1月)より引用