先日最終回を迎えた『Dr.チョコレート』に続き、7月から始まるサスペンスドラマ『CODE―願いの代償―』でも主演を務める坂口健太郎さん。ドラマの見どころや”愛されキャラ”に悩んだ時期の話を伺いました。

『CODE―願いの代償―』は「正直、クランクインするのが怖かった(笑)」

先日までは、土曜ドラマ『Dr.チョコレート』で、天才外科医の助手代理人で元医師でもあるTeacherを。そして、この7月から始まる日曜ドラマ『CODE―願いの代償―』では、婚約者の死の謎に迫る刑事・二宮湊人を演じる坂口さん。2期連続で同じ系列の連続ドラマに主演するのは異例とあって、早くも大きな話題となっています。

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●命を救う元医師から闇に落ちていく刑事に

「前作同様に、今回も“クールな”と表現される役ですが、2つの役では明らかにキャラクターが異なるんです。両方観ていただける方には、まずはその違いをおもしろがっていただけるんじゃないかなと。まだ台本を読んだ段階ですが、今回の作品はすごく大変そう。正直、クランクインするのが怖いですね」と坂口さんは苦笑します。

それもそのはず。二宮は、最愛の人の命が奪われた真相を暴くため、願いをかなえるアプリ「CODE」に自ら手を出し、大きな犯罪に巻き込まれていき…と、明らかになっている冒頭のあらすじを読んだだけでも、手に汗握る展開。

「二宮は、刑事でありながら、ダークヒーロー。“復讐心”が事件に立ち向かう原動力のひとつとなっているので、彼のなかでは正義からくる行動だったとしても、冷静に見ると、そのすべてが善ではなかったりするんです。そうやって彼が葛藤し、もがきながらも、真相を追い求めていく姿を、ハラハラドキドキしながら観ていただきたいですね」

●“好青年”のレッテルがイヤだった時期もあった

こういったインタビューでは、時間の許す限り自分のことをフランクに語り、ときには冗談を言って場を和ませてくれる坂口さん。ドラマなどの撮影現場でも、「摩擦が起きそうなポイントを把握して、できるだけ潤滑油的な働きをしたい」と、その“愛されキャラ”を人のためにいかんなく発揮する姿は、好青年そのもの。ところが、そんな周囲からもたれる、ポジティブで曇りのないイメージとの乖離に、悩んだ時期もあったといいます。

「『坂口健太郎』という名前が大きくなるにつれ、僕自身ではなく、知り合いが売れていっているような感覚になってしまって。さわやかとか優しそうというパブリックイメージが独り歩きしてしまったことにも違和感を持ちましたね。その反動からか、現実の俺はこうなのに、こうなのに…と入れなくていい荷物をどんどんリュックにつめて歩くようになってしまって。とても重たかったですよ。きっと、自分の深みみたいなものを見せたかったんだと思います。

だけど、あるときふと『そんな風に思ってもらえるなんて、ラッキーだな』とふっきれて。ムダに背負い込んでいたメッキみたいなものをパンと脱ぎ捨てられたら、すごくラクになりました。今は、周りからどう思われてもいいし、『俺はこうなんだ!』みたいな力みがなくなったからこそ、余裕をもっていろいろなことができるようになってきたのかもしれません」

 

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