海外で大人気になっている「POP CORNERS(ポップコーナーズ)」が日本上陸したことをご存じでしょうか? 三角形の形をした新食感の新しいコーンスナックです。この話題の商品を、食文化研究家のスギアカツキさんにレビューしてもらいました。

海外で大人気の「ポップコーナーズ」を食べてみた

名前からポップコーンを想像しますが、厳密にはポップコーンではなく、特許取得済みの技術を使用したしっとりサクサクな新しいコーンスナックなのです。こ日本ではあのドリトスで有名なジャパンフリトレーが輸入・販売し、4月上旬から輸入食材店などで並び始め、じわじわ注目され始めていますが、詳細についてはまだあまり明らかにされていません。

この商品パッケージを見ただけで「おいしそう!」という方がいたらうれしいのですが、やっぱり中身の味や実力が気になりますよね。さてさて、どんなスナックなのでしょうか?

●アメリカで大ヒットした新感覚のポップコーン

ポップコーナーズとは、アメリカの食品会社ペプシコ社による比較的新しいのスナックブランド。起業家のジーク・アレニック氏が、トウモロコシをチップの形にポップする独自マシンを使って、“新しい形のポップコーン(The New Shape of popcorn)”として開発したのが始まりです。

そしてジェットブルー航空の機内食でひと月に80万袋以上販売したことで、大注目を浴びることとなりました。現在はペプシコ社の子会社であるフリトレーが世界40か国以上で販売しています。日本向けバージョンは海外版よりもコンパクトサイズ(85g)で食べきりやすくなっていて、価格は400円台程度。カフェランテ、二木の菓子、プラザオンラインなどでの取り扱いがあります。

●日本の製菓メーカーの系列会社が製造した味

ここからが大きな魅力ポイントなのですが、日本向けバージョンの製造は、柿の種で有名な「亀田製菓」の系列会社であるカンボジアのリリー・カメダ社(LY LY KAMEDA CO., LTD.)。つまり煎餅を愛する日本人の味覚を知り尽くしたメーカーが担当しているのです。

私も実際に袋から製品を出して食べてみることに。大きさは一般的なトルティーヤチップスと同じサイズ感で、おせんべいとポップコーンの中間のような素材を、三角に薄くのばしたようなスナックになっています。食べてみた食感は、ポップコーンのむぎゅっと感はなく、ポテトチップスよりもザクザクした力強い食べ応えがあります。また、食べたときのコーンの甘味や香りが口の中に染み入る感覚は、おせんべいに近い奥深さや旨味を感じることができます。

そして魅力は、ポテチに比べて低カロリーである点。30gでカロリーは131kcal(ソルト味)です。クラシカルなポップコーンをさらに改良して食感を軽やかにしながら、ポテトチップスと違ってノンフライ・ノンベイクなのでカラダにうれしいスナックとして楽しむことができるでしょう。しかも手がベタベタしないという食べやすさは、まさに“理想のスナック”と断言したくなるほどの感動がありました。

とにかくこれまでに食べたことのない、新しい食感と食べ心地は素晴らしいの一言。手が止まらない病みつき感があるため、気がつくと1袋を一気に食べきっているなんてこともありそうです。

●輸入菓子のプロに聞く、ポップコーナーズの魅力とは?

今回、私がこのスナックのことを教えてくれ、1万種類以上の輸入菓子を食べている輸入菓子ブロガーのタマアニ夫婦にもお話を聞きました。

タマ(妻):本当に三角型! ポップコーンのようなあじわいで三角形の新しいスナックだから一枚ずつ食べられる!

アニ(夫):チップスならではのパリッとしたクリスピーな歯ごたえ! そして、ふわっとポップコーンの弾ける感覚。とっても不思議な食感です。

タマ(妻):噛むほどにトウモロコシの香ばしい風味が増し、まったく飽きさせない新感覚なスナックフードを実現。ポップコーン好きにはたまりません。

アニ(夫):もちろんポップコーンなのでノンフライ。海外っぽさがなくマイルドな味付けなので、日本人の味覚にとってもマッチしています。

さらに、オススメの味わい方を聞いてみました。

タマ(妻):私は、ヨーグルトとハーブでディップを作って味わう事や溶かしたダークチョコに、ひたして甘じょっぱいを楽しむのもオススメです。

アニ(夫):また、クルトンやクラッカー代わりに料理活用していただくと、いつものメニューが楽しくおいしく変化しますよ!