老後資金はいくら備えておけばいいのか、漠然とした不安を抱える人は多いもの。48歳でひとり暮らしのトモさんは、3年前にがんの手術をしたことを機に、老後資金を増やしたいと考えるように。「働かなくてもいい暮らし」を目標に生活費を無理なく抑え、趣味を満喫しながら暮らしています。

『1か月15万円以下の心ゆたかなひとり暮らし』(扶桑社刊)では、トモさんの節約の工夫を紹介。ここでは同書の記事を抜粋し、トモさんの「お金のルーティン」を紹介します。

【写真】衝動買いを防ぐメモ管理法

48歳ひとり暮らしの「お金のルーティン」

節約が苦にならないようにルールは厳しくしすぎずに。預貯金だけでなく投資も効果的に取り入れています。

●1:支払いはキャッシュレスが基本

病院など、現金のみの施設以外ではキャッシュレス決済。「初年度に一定額以上利用すると、その後ずっと年会費が無料になるゴールドカードや、高還元率のものなどおトクなキャンペーンに合わせて使い分けています」

手持ちのカードはアップルウォッチに連携しタッチ決済。消費電力を節約するために、画面表示は常時オフで使用しています。

 

●2:あえて予算は決めない

「『毎月いくら』と決めると、『この範囲ならいくらでも使える』と油断したり、逆におトクな買いどきを逃してしまうことに」。

予算立てしない代わりに、欲しいものはメモして時間をかけて検討。「同じ金額でなにができるか、を常に考えるように心がけ、衝動買いを防ぎます」

●3:資産の7割は投資に

「マネー雑誌で『資産1000万円以上の女性がしている習慣』という特集を読んだら、唯一、していないのが“投資”だったんです」。そこでまず税制優遇のあるNISAで投資信託を始め、徐々に投資先を広げていきました。

【トモさんの試算内訳】

 

●4:支出は月間よりも年間で考える

「家電の購入や保険の年払い、遠方にキャンプや旅行に行ったりと、月ごとに支出のブレはあるもの。一喜一憂しないために年間で目標の範囲内に収まっていればよしとしています」。

年間の支出は、毎年集計して振り返り、ブログでも発表します。2022年は年間支出は約1,750,420円、月平均は145,869円でした。

発売中の『1か月15万円以下の心ゆたかなひとり暮らし』(扶桑社刊)では、ほかにも、団地や賃貸住宅、年金生活など、さまざまな暮らし方や年齢のお金上手を取材。小さくても豊かな生活の工夫や、おトクな制度、老後資金の備え方などが1冊でわかります。