富田暁騎手と重賞初制覇を目指すヨシノイースター(昨年6月撮影、ユーザー提供:puu_horseさん)

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 デビュー7年目の富田暁騎手が、CBC賞(3歳上・GIII・芝1200m)のヨシノイースター(牡5、栗東・中尾秀正厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。

 富田騎手は17年デビューの26歳。横山武史騎手や武藤雅騎手が同期だ。19年夏から20年春にかけては豪州に長期遠征するなど、技術向上に励んできた。JRA通算は161勝だが、ここ2年は34勝、38勝とキャリアハイを更新。今年も既に24勝と、自己最速ペースで白星を重ねている。

 ヨシノイースターとは2戦連続5回目の騎乗となる。過去4回の成績を振り返ると、飯坂温泉特別が1着、3歳上2勝クラスが1着、ファイナルSが2着、そして前走の鞍馬Sが4着。昇級戦の前走で初めて連を外したが、出遅れて後方からの競馬になったことを考慮すれば、オープンにメドが立つ内容だった。今回は重賞初挑戦とあって相手が強くなるが、ハンデは1kg減の56kg。前走の勝ち馬で、今回も人気を集めるエイシンスポッターは0.5kg増なので、十分に射程圏だろう。

 富田騎手はこれまで重賞に43回騎乗して、昨年のアイビスSDのシンシティの2着が最高着順。ここで重賞ジョッキーの仲間入りを果たし、さらなる飛躍へとつなげたい。