今年いっぱいで引退予定のL.デットーリ騎手(撮影:下野雄規)

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 今年限りでの引退を発表しているL.デットーリ騎手が、最終騎乗予定を延長。メルボルンCなどオーストラリアのビッグレースに騎乗すると発表した。英競馬メディア『Racing Post』をはじめ、複数のメディアが報じている。

 デットーリ騎手は“フランキー”の愛称でも知られる世界的名手。世界各国のGIで250勝以上を挙げており、日本でもGI・4勝を飾っている。2002年には土曜日のジャパンCダートをイーグルカフェで、日曜日のジャパンCをファルブラヴで勝利して“2日連続GI制覇”という偉業を達成。先日行われたロイヤルアスコット開催でも勝利を挙げるなど、52歳を迎えた今年も第一線で活躍しているが、昨年12月に2023年限りでの引退を発表していた。

 当初は、10月21日のチャンピオンズデーが英国での最後の騎乗となり、その後11月3日・4日にアメリカのサンタアニタで行われるブリーダーズCがラストライドになるとしていた。だが、現地時間26日に報じられた内容によると、引退時期をそのまま延長。11月7日に行われるメルボルンCをはじめ、9日のケネディオークス、11日のチャンピオンズSにも騎乗するという。

 メルボルンCには1993年に初騎乗。以降、計17回挑戦したが未勝利で、1999年セントラルパーク、2015年マックスダイナマイトによる2着と、2019年マスターオブリアリティによる2位入線(4位降着)が最も肉薄した結果となっている。

 デットーリ騎手は「私は競馬で達成すべきことは全て達成し、素晴らしいキャリアを歩んできたが、メルボルンCは常に勝ちたいと思っているレースの一つです」と話す。さらに続けて「メルボルンに戻って、最後にカーニバルに乗るのを楽しみにしています。出来ればメルボルンCで優勝してキャリアを終えることが出来ればと思っています」とコメントした。