手軽に購入できる100円グッズのアイテムを使って、おうち時間に趣味の「手づくり」を楽しんでみませんか。初心者にも優しいつくり方を刺しゅう作家のFABBRICAさんに教えてもらいました。

100円ショップで始める「刺しゅう」準備編

ハンカチやお弁当包みにかわいいワンポイント刺しゅうを。少ない道具で、“わたしだけ”のアイテムをつくることができます。

●用意する100円グッズ

(a) 手芸用 水で消せるチャコペン水性マーカーピンク、青 各全長10.5cm(ともにダイソー)
(b) 刺しゅう用下地シート1枚 21×21.8cm(ダイソー)
(c) 携帯用ミニハサミ10.5×5.3cm(ダイソー)
(d) お好みの色の刺しゅう糸
(e) フランス刺しゅう針12本 長さ38.5〜43mm(ダイソー)
(f) 竹刺しゅう枠 小直径11cm(セリア)

●3つのワンポイント図案

<道具選びのポイント:刺しゅう枠は小さなものを選んで>

刺しゅう枠は作業しやすいように、できるだけ小さいサイズのものを選ぶのがポイント。「簡単に図案が写せる刺しゅう用下地シートも便利です。ぜひ使ってみて」(FABBRICAさん)

100円ショップで始める「刺しゅう」実践編

準備ができたらレッツトライ!

●STEP1:下準備する

(1)刺しゅう糸を準備する

糸が出ているところから真っすぐ引き出し、60cm程度でカット。

刺しゅう糸は6本の細い糸がより合わさっているので、そこから1本ずつ引き抜き3本取りにして針にとおす。

(2)下地シートに図案を写し、ハンカチにはる

下地シートを適当なサイズでカットしクリアファイル(材料外)に一度はる。

図案をはさみ、チャコペンでシートに図案を写したら剥がして刺しゅうする場所にはる。

●STEP2:バックステッチで刺す

(1)刺し始めの糸は10cmほど残しておく

刺し始めは、図案から離れた場所の「表」から「裏」へと針を入れ、糸端を10cmほど「表」に残し左手で押さえる。このとき、玉止めはしない。

(2)1目先から針を出し、1目戻って入れる

お花の茎を刺す。図案の始まりから、1目分先の(1出)に針を出し、

1目分戻った(2入)に針を入れる。

(3)繰り返す

続いて(2入)から2目分先の(3出)から針を出し、1目分戻った(4入)に針を入れる。

表で1目分戻って、裏で2目分前に進むことを繰り返す。

●STEP3:ストレートステッチで刺す

(1)針を出し、刺したい長さで入れる

糸を替えずに葉っぱを刺す。裏から(1出)に針を出し、(2入)に針を入れる。

これを繰り返す。

●STEP4:サテンステッチで刺す

(1)中心のいちばん長いところから刺す

糸を替えずに裏から花の中心部分を刺す。サテンステッチでは、基準となるいちばん長い部分から埋めるとよい。(1出)に針を出し、(2入)に針を入れる。

(2)繰り返す

間隔をあけないよう、(1出)のすぐ近くに(3出)をもってきて(4入)に針を入れる。

これを繰り返して、花の中心を埋める。

(3)刺し終わりは裏の糸に絡める

糸を始末する。裏側のサテンステッチ部分に針を2〜3回くぐらせ、糸を切る。残しておいた刺し始めの糸も処理する。

裏面に糸を引っぱり、針に糸をとおして裏面の縫い目に針を2〜3回くぐらせる。

●STEP5:刺し進める

(1)花びらを刺す

外周をバックステッチ、内側をストレートステッチで刺し進める。

(2)チューリップを刺す

茎をバックステッチ、葉っぱと花びらをサテンステッチで刺す。

●STEP6:仕上げる

(1)図案の周りのシートをカットする

刺し終わったら、溶かしやすいように図案の周りの余分なシートをハサミでカットする。

(2)シートを溶かしてアイロンをかける

器に水をはって5分間浸す。最後に指で優しくなでて、溶かし残しを洗う。軽く乾かして、最後に裏からアイロンをかける。

【完成!】

この特集で紹介したアイテムは、撮影時に各店舗で販売されていたアイテムです。記事掲載時には、仕入れ状況によって同じアイテムがない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。サイズはとくにお断りのない場合は、縦×横の順に表記し、記載がないものは110円(税込)です。