43歳、築48年の平屋でひとり暮らし。無理せずマイペースに節約を楽しむコツ
老後資金はいくら備えておけばいいのか、漠然とした不安を抱える人は多いもの。5年前に賃貸の平屋一戸建てに引っ越したという、43歳会社員のまいこさんは、無理せずマイペースに節約をしているそう。
『1か月15万円以下の心ゆたかなひとり暮らし』(扶桑社刊)では、そんなまいこさんの節約の工夫を紹介。同書の記事を抜粋し、まいこさんの節約しながらも趣味を楽しむ暮らしを紹介します。
賃貸・一戸建てで自分らしく。「好き」に囲まれたゆる節約ライフ
「節約からはほど遠い人間で…」と謙遜するまいこさんですが、付近の相場よりも家賃が安い、築年数の古い物件で住居費をセーブ。さらに手づくりを楽しんでローコストな暮らしを実践しています。
●無理せずマイペースだから続く日々を楽しむお金のルール
「好きなことには気兼ねなくお金を使いたいタイプ。勤め先にはボーナスがないので、毎月一定額を趣味のために積み立てることで特別支出に備えています」
また、ふるさと納税などのおトクな制度も上手に活用しています。
「各地のおいしいグルメで旅行気分を味わったり、ひのきの丸イスなどの雑貨をもらったことも。ストイックな節約は続けられないので、できる範囲でルールを決め、楽しみながら実践しています」
●築48年!レトロな魅力いっぱいの平屋暮らし
築年数に反して、キッチンや浴室・トイレなどの水回りはきれいに改装されていたことが家を借りる決め手に。
「見せる収納なので洗剤やシャンプー類などは詰め替えてすっきりした印象に」
玄関から続く縁側は冬でもさんさんと日が降り注ぐ気持ちのいい空間。「ニトリのラックに多肉植物を飾っています。植物にとってもこの環境が心地いいようで、丈夫に育ちました」
家の前には自由に使える庭が。
「ローズマリーやレモングラス、ミントなどのハーブや、夏はミニトマトを育てています。ハーブは煮込み料理に加えたり、ハーブウォーターに、トマトは夏じゅうぎっしり実って食卓を彩ってくれます」
まいこさん宅に「週の半分は暮らしている」という地域猫のはちみつちゃん。
細かい予算管理はせず、先取りで備える
まいこさんのお金のルールをご紹介。
●現金をおろすのは月3万円
「家計簿はつけず、毎月の支出はざっくり管理」というまいこさん。「普段の買い物は支払い履歴が見返しやすいPayPayでキャッシュレス決済。現金をおろすのは3万円までとして使いすぎを防いでいます」
●趣味の音楽のため毎月1万円は必ず貯金
コロナ禍以外は、20年来、毎年音楽フェスに参加している音楽好きのまいこさん。
「交通費やチケット代などの出費がかさむので、通常の預金口座とは別に『音楽貯金』のための口座をつくって毎月1万円は必ず貯めています。そのための貯金と決めているので使うときも罪悪感なし」
宮城県のアラバキロックフェスなど遠方を訪れることも。音楽を通じた友人が全国各地にできたそう。
発売中の『1か月15万円以下の心ゆたかなひとり暮らし』(扶桑社刊)では、ほかにも、団地や賃貸住宅、年金生活など、さまざまな暮らし方や年齢のお金上手を取材。小さくても豊かな生活の工夫や、おトクな制度、老後資金の備え方などが1冊でわかります。