グランプリ連覇に挑むイクイノックス(ユーザー提供:OGA46さん)

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 6月25日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。豪華メンバーが集う春の大一番にイクイノックス(牡4、美浦・木村哲也厩舎)がC.ルメール騎手とのコンビで出走を予定している。

 イクイノックスは父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイローという血統。母は15年のマーメイドS覇者で、兄に21年のラジオNIKKEI賞を制したヴァイスメテオールがいる。

 21年8月に新潟競馬場の2歳新馬戦でデビュー。3番手から上がり最速34.5の末脚を繰り出し、後の阪神JF覇者サークルオブライフなどを相手に6馬身差を付け圧勝した。続く東スポ杯2歳Sでも32.9という抜群の決め手を発揮してあっさり重賞初制覇。父に初の重賞タイトルをプレゼントするとともに、クラシックでの活躍に期待を抱かせた。

 22年は直行で皐月賞に挑んだが、18番枠が響き2着。続くダービーも大外18番からの出走となり、再び2着と悔しい結果となった。だが、天皇賞(秋)では上がり32.7の豪脚を披露し、春のうっ憤を晴らす快勝。さらに有馬記念、ドバイシーマCと国内外のGIで3連勝を飾り、ロンジンワールドベストホースランキングで首位に立った。通算成績は7戦5勝。

 本馬の父キタサンブラックは中長距離のGIを7勝した名馬だが、宝塚記念は3着、9着と苦手にした舞台。世界ランキング1位まで上り詰めた息子が父の雪辱を果たせるか。史上最多21万6379票の期待を背に受け、グランプリ連覇に挑む。