七夕賞に出走予定のフライライクバード(写真奥、撮影:井内利彰)

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 大阪城S3着の後、去勢手術を行ったフライライクバード(栗東・友道康夫厩舎)。次走は七夕賞(7月9日・福島芝2000m)を予定しており、今朝21日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

 CWでジュンライトボルト、ダンテスヴューとの3頭併せ。その先頭に立っていたが、すごくリラックスした雰囲気で走ることができており、1F16秒前後のラップでも行きたがったりするところがない。4コーナーを回るあたりでじわっと加速して、後ろとの距離感をはかりつつ、最後の直線へ。

 内から2頭が追いつこうと追い出してくるが、こちらは手応え持ったまま。結局、最先着でフィニッシュして、時計は6F84.9~5F68.8~4F52.9~3F37.0~2F22.6~1F11.1秒。最後の直線は11.5秒から11.1秒に加速しているが、これを楽にマークできるあたりが素晴らしい。

 追い切りを見守った友道康夫調教師は「もともと追い切りでは動く馬ですが、去勢してからは普段の調整から違いますね。落ち着きが出ましたし、体つきも変わってきました」と評価。これまで重賞はGIIに5回挑戦して3着が最高だが、GIIIのハンデ戦でチャンス到来といったところではないだろうか。

(取材・文:井内利彰)