昨年のエリザベス女王杯でGI初制覇したジェラルディーナ(C)netkeiba.com

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 武豊騎手がジェラルディーナ(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)で宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)の17年ぶり5勝目を目指す。

 武豊騎手はこれまで宝塚記念に29回騎乗。2回目の参戦となった89年にイナリワンで初制覇を果たすと、その後も93年にメジロマックイーン、97年にマーベラスサンデー、06年にディープインパクトで勝利。歴代最多となる4勝を挙げている。

 今年のパートナーはテン乗りとなるジェラルディーナだ。父がモーリス、母がジェンティルドンナという超が付く血統馬。以前は気性面に課題があったが、年を重ねて徐々に改善してきた。昨秋のオールカマーで重賞初制覇を果たすと、続くエリザベス女王杯でGI馬の仲間入り。さらに有馬記念でも3着に健闘し、最優秀4歳以上牝馬に選ばれた。

 今年は2戦して大阪杯、クイーンエリザベス2世Cと6着が続くが、いずれも位置取りが後ろ過ぎた感じなので、立ち回り一つで巻き返しは可能だろう。そういった意味でもレジェンドの手綱捌きには期待がかかる。

 武豊騎手自身、牝馬でのJRA・GI制覇は09年安田記念のウオッカが最後。17年ぶりとなる春のグランプリ制覇、さらには14年ぶりとなる牝馬でのGI勝利なるか、大いに注目したい。