宝塚記念に出走するディープボンド(ユーザー提供:DKさん)

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 6月25日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。豪華メンバーが集う春の大一番にディープボンド(牡6、栗東・大久保龍志厩舎)が和田竜二騎手とのコンビで出走を予定している。

 ディープボンドは父キズナ、母ゼフィランサス、母の父キングヘイローという血統。高松宮記念やスプリンターズSを制したローレルゲレイロ、今年のAJCCを制したノースブリッジが同じ一族にあたる。

 19年10月に京都競馬場の2歳新馬戦でデビューし、2戦目に勝ち上がり。翌年4月の皐月賞では1.4秒差の10着だったが、京都新聞杯で重賞初制覇を飾る。その勢いに乗った日本ダービーでは5着に健闘。秋には神戸新聞杯、菊花賞で4着に善戦と、距離が延びるに連れて成績は上向いていった。

 古馬入り後は長距離路線で活躍。21年、22年の阪神大賞典を連覇したほか、21年にはフランス遠征を敢行しフォワ賞を制した。同年の有馬記念2着に加え、天皇賞(春)では3年連続で2着に好走するなど現役屈指のステイヤーとして名を馳せている。通算成績は22戦5勝(うち重賞4勝)。

 本馬がこれまで積み重ねた本賞金は6億4591万3800円。素晴らしい活躍をしてきたと同時にGI級未勝利馬の歴代賞金ランキング1位という少々悔しい記録の持ち主でもある。“今度こそGIタイトルを”という思いは、関係者が一番強いことだろう。

 瞬発力勝負になりにくい阪神2200mはディープボンドにとって良い条件。無尽蔵のスタミナを生かした早めの競馬で勝機を見出したい。