ユニコーンSを勝利したペリエール(撮影:下野雄規)

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【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ
・6/18 ユニコーンS(GIII・東京・ダ1600m)

 好位追走のペリエールが直線半ばで楽々と抜け出し、サンライズジークに3馬身差をつけて快勝しました。デビュー以来6戦し、敗れたのは全日本2歳優駿(3着)とUAEダービー(4着)の2戦。JRAでは負けていません。

 父ヘニーヒューズは2021年から全日本ダート種牡馬ランキング(中央ダート+地方競馬)で第1位を維持しています。母の父フジキセキは、前肢のさばきが硬めなので、ダート適性も高く、父としてカネヒキリを、母の父としてサウンドトゥルー、プロミストウォリア、ホワイトフーガなどを出しています。

「ヘニーヒューズ×フジキセキ」の組み合わせは成功しており、とくに東京ダ1600mでは連対率36.7%(30戦11連対)と抜群の成績。本馬は3戦してすべて勝っています。本馬は「ヘニーヒューズ×フジキセキ×エルコンドルパサー」なので、北海道2歳優駿を勝ったドンフォルティスと同じ。重厚なエルコンドルパサーが入ることで、ダート向きの底力が強化されたのでしょう。

◆今週の血統注目馬は?
・6/24 恵山特別(1勝クラス・函館・芝1800m)

 函館芝1800mに強い種牡馬はキズナ。2013年以降、当コースで産駒が20走以上した33頭の種牡馬のなかで連対率27.3%は第3位。当レースに産駒が登録している種牡馬のなかではナンバーワンです。フェステスバントは前走、当コースで行われた遊楽部特別で11番人気ながら5着。ハイペースで逃げたことを考えればよく粘っています。1戦ごとに馬体重が増え、成長が感じられるので、今回はチャンスがあるはずです。