馬場が渋ればモズベッロに出番だ(ユーザー提供:J-Matsudaさん)

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 6月25日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。豪華メンバーが集う春の大一番にモズベッロ(牡7、栗東・森田直行厩舎)が角田大河騎手とのコンビで出走を予定している。

 モズベッロは父ディープブリランテ、母ハーランズルビー、母の父Harlan's Holidayという血統。母は米国産馬で2歳の米G1アルシバイアディーズSで2着に入った実績を持つ。

 19年1月に中京競馬場で行われた3歳新馬戦でデビュー。2戦目に初勝利を挙げ、その後もコンスタントに勝ち星を重ねる。格上挑戦で挑んだ20年1月の日経新春杯は、52kgの軽斤量を生かして鋭く差し切り重賞初制覇。雨の影響でタフな馬場となった同年の宝塚記念では、12番人気の伏兵評価を覆して3着に好走した。

 良馬場では善戦止まりだったが、大雨の中で行われた21年の大阪杯で2着に激走。勝ったレイパパレには及ばなかったが、無敗の三冠馬コントレイルに先着して再び波乱の立役者となる。その後、目立った活躍は無かったが、重馬場開催となった今年5月の新潟大賞典で4着に健闘。現役屈指の渋馬場巧者として鳴らしている。通算成績は27戦4勝。

 やはり本馬にとって一番のカギは、馬場がどこまで悪化するかだろう。一昨年の宝塚記念では午前中に降雨があったものの、まとまった雨量にはならず良馬場での開催。結果として持ち味を生かせず、勝ち馬から1.3秒差の8着に敗れている。

 重馬場での開催は08年以来ない。なお、今週末は現在のところ曇りの予報となっているが、梅雨の時期とあって天気予報も変化するかもしれない。週末の馬場状態、天気は要チェックだ。