天皇賞(春)は11着に終わったアスクビクターモア(ユーザー提供:明太子パスタさん)

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 今年で64回目を迎える宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)だが、さすがは強豪が集う一戦とあって、大敗からの巻き返しは簡単ではない。前走2桁着順の馬は、12年オルフェーヴルの1勝のみ。84年のグレード制導入以降に限っても[1-2-2-68]と苦戦を強いられている。

 今年は天皇賞(春)11着のアスクビクターモア(牡4、美浦・田村康仁厩舎)、ドバイワールドC11着のジオグリフ(牡4、美浦・木村哲也厩舎)、同じく13着のヴェラアズール(牡6、栗東・渡辺薫彦厩舎)の3頭が、前走2桁着順からの参戦となる。

 いずれも昨年GIを勝っている実力馬。アスクビクターモアの天皇賞(春)は出遅れたことに加え、折り合いを欠いたので、決して力負けではない。また、ジオグリフとヴェラアズールのドバイワールドCはダートだったので、やはり参考外。芝に戻れば巻き返しがあっていい。

 大敗直後といっても軽視禁物の3頭。オルフェーヴルに続く、史上2頭目の激変Vの可能性は十分にあるはずだ。