中山牝馬Sで重賞初制覇したスルーセブンシーズ(ユーザー提供:根津さん)

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 これまでに宝塚記念を3勝、有馬記念を4勝。武豊騎手と並んで歴代最多タイのグランプリ7勝を挙げる池添謙一騎手(栗東・フリー)が、スルーセブンシーズ(牝5、美浦・尾関知人厩舎)で宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)の11年ぶり4勝目を目指す。

 池添騎手はこれまで宝塚記念に15回騎乗。05年に11番人気のスイープトウショウで初制覇を果たすと、09年にドリームジャーニーで2勝目。さらに12年にドリームジャーニーの全弟・オルフェーヴルで3勝目を手にしている。また、14年に9番人気カレンミロティックで2着、15年に11番人気ショウナンパンドラで3着、20年にモズベッロで3着。伏兵を何度も上位に導き、“グランプリ男”らしい活躍を見せている。

 今年はドリームジャーニー産駒のスルーセブンシーズと初コンビを組む。前走の中山牝馬Sで重賞初制覇を果たしたばかりとあって、実績的には明らかに格下。ただ、今秋の愛チャンピオンSや凱旋門賞に登録しているように、陣営の期待は大きい。道悪は滅法得意なので、週末の空模様次第では侮れない存在となるだろう。

 並み居るGI馬を撃破しての戴冠となれば、池添騎手は父ドリームジャーニーに続いての宝塚記念制覇。武豊騎手でも成し遂げていない父娘での同一GI制覇なるか、注目の一戦となる。