ジンチェンコが戦火の母国・ウクライナから帰還、支援継続を表明 「行動し続ける」

写真拡大

アーセナルに所属するウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコが戦火の母国へ思いを寄せた。

ウクライナの首都・キーウの近郊で生まれ育ったジンチェンコ。昨年夏にマンチェスター・シティからアーセナルへ移籍したなか、ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まってから母国へ戻っていなかったが、先月末に久しぶりの帰国を果たし、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談にも臨んだ。

8月5日にはチェルシーの本拠地、スタンフォード・ブリッジでウクライナのインフラ再建への寄付を募るチャリティーマッチ「Game4Ukraine」が開催される予定。ジンチェンコも発起人の1人で、アンドリュー・シェフチェンコ氏らとともに試合に参加することが発表されている。

そんななか、ウクライナからロンドンに戻ってきたばかりのジンチェンコはイギリス『ミラー』のインタビューに応じ、改めてロシアを批判。侵攻が始まって以来、心の休まる日が1日たりともないと語っている。

「今でも毎日、怒りが込み上げてくる。それも侵略が始まってからではない。ロシアが何をしてきたかを知っているからね。だが、それは一体どんな目的があるんだ? 何を勝ち取りたいんだ?」

「ウクライナのとある学校で被害を見てきた。ここで学ぶ子どもたちとも話ができたよ。中には自宅の中までロシア軍兵士が入ってきたという子どももいたんだ」

「これまでの僕の人生でこのような状況、心境に陥ったことは一度もない。2022年にこの状況が生まれるなんて、誰が予想できただろうか…頭の中にたくさんの疑問がある。だけど、行動は素早く起こさなくてはならない。僕に何ができる? 手伝えることはないか? どんな物資を送ればいい?」

母国のための行動をとり続けると明言したジンチェンコ。「Game4Ukraine」開催への思いも強いものがある。

「サッカーは僕の人生そのもの。ピッチに立っているときだけが、全てを忘れて楽しめる。現代におけるサッカーは人々の1つの娯楽であると同時に、団結を示すべき人たちへ向けたメッセージを送るツールでもあるんだ」

「侵攻以来、僕は頭がおかしくなりそうな日々が続いていた。それでも、家族とこのことについて深く話し合ってきたんだ。とにかく僕たちは行動を続けなくてはならない」