いまだ人気衰えず!'80〜'90年代の価格高騰「国産スポーツカー」【激レア!お宝グッズ調査団】
【激レア!お宝グッズ調査団】
新しく発売される車のほとんどがエコカー、しかもSUVやワンボックスが大半。スポーツカーに区分される車は絶滅危惧種だ。そんな中、1980〜’90年代のスポーツカーの価格が高騰している。
「2018年頃から顕著になっています。これはアメリカで起きているJDM(Japanese Domestic Market=日本国内市場)ブームの影響です」とプロトコーポレーションの大塚さん。
アメリカでは右ハンドル車の輸入・走行が禁止されているが、初年度登録から25年経過すればOKになる。そのため映画やアニメで日本車を知ったマニアが買い漁り、日本で品薄になっているためだ。また、国内の根強いファンの存在も見逃せないのだという。どんな車種がお宝として注目されているのか、そして価格を見ていこう
株式会社プロトコーポレーション 執行役員 大塚憲司さん
中古車の売買傾向と人気車の分析に長けた、グーネット中古車の執行役員
グーネット中古車
国内最大級の登録台数を誇る、中古車検索のポータルサイト。国産車・輸入車が検索ができ、ランキングや口コミ、車検や買取など、カーライフ全般の情報も満載
<こんなモノが高額化傾向!>
無改造で低走行距離、フルノーマルの美品物件が人気!
走行距離や改造、再塗装の有無、などの条件で価格が大きく動くのが中古車の常。欲しいと思ったら、根気良く探すしかない。
※価格はいずれも販売価格相場になります【1位】90年代国産スポーツのイメージリーダーは今も君臨
<お宝ポイント>走り、スタイル共に今も魅力が詰まっている
日産
「スカイラインGTR R34」(1580〜2925万円)
R32型から始まる第二世代のスカイラインGT-Rの完成形と言えるのが1999〜2002年まで販売されたR34型。伝統の直列6気筒エンジンを搭載した最終モデル。当時のカタログスペックでは、ツインターボで280馬力、最大トルク40kg・mと、中低速域の加速力が凄かった。
【2位】漫画『頭文字D』での人気が今も続く走り屋の象徴
<お宝ポイント>こまめにメンテナンスされている物件が高値に
トヨタ
「スプリンタートレノ AE86」(381〜800万円)
1983年にトヨタから発売された、直列1.6L自然吸気エンジンを搭載したFRのライトウエイトスポーツ。95年から講談社『ヤングマガジン』で連載が開始された漫画『頭文字(イニシャル)D』で主人公が乗っていたことで人気が再熱。今もコアなファンがいることで高値に。
【3位】同じ「86」という形式を持つトレノの兄弟車も人気
<お宝ポイント>走り込んでいる物件が多いので安いものは要注意
トヨタ
「カローラレビン AE86」(183〜700万円)
トレノとプラットフォームこそ共通しているものの、レビンは固定式ヘッドライトを採用。共通するエンジンは出力130馬力と平均的なものだったが、高回転まで気持ちよく吹き上がるエンジンフィールと900kg台の軽量な車重で小気味よく走れるのが特徴。サーキットやラリーでも活躍した。
【4位】「FFライトウエイトスポーツ」という分野を確立
<お宝ポイント>1.6L DOHC VTECエンジン搭載車が人気
ホンダ
「CR-X EF8」(199万8000円〜390万円)
初代のキャッチフレーズは“デュエット・クルーザー”だったが、89年に発売されたこの型からは“サイバー・スポーツ2に。パワーよりもハンドリングを楽しむコンセプトで設計され、FFライトウエイトスポーツ分野を確立させた。SOHC1.5Lモデルと間違わないように注意。
【5位】「世界最小のスーパーカー」と呼ばれた軽自動車
<お宝ポイント>全体的に中古車販売台数が少なく希少価値
マツダ
「オートザム AZ-1 PG6SA」(168〜389万円)
660ccの軽自動車にして直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジンをミッドシップ搭載。そのうえガルウイングと、一昔前のスーパーカーを連想させるデザインで人気に。外側ボディがほとんどプラスチックで、カスタム要素が豊富で装着できる社外エアロパーツなどがたくさんある。
■1980〜’90年代のスーパースポーツバイクも高値に!
▼爆発的な加速を誇った2ストバイクの名車
<お宝ポイント>ノーマルで低走行車を探すのが至難の業!
ヤマハ
「RZ250」(296万円)
「ナナハン・キラー」などと呼ばれた350ccモデルの250cc版。無改造で優良な物件は300万円以上になることも。
▼長きに渡って愛されてきたネイキッドバイク
<お宝ポイント>新車に近い物件は、新車価格を大きく上回る
ホンダ
「CB400 Super Four」(156万円)
ネイキッドのスポーツバイクとしてロングセラーの人気車だったが、2022年10月で生産終了してからは価格が急上昇。プレミアム価格になっている。
※2023年5月6日発売「GoodsPress」6月号88-89ページの記事をもとに構成しています>> 特集【激レア!お宝グッズ調査団】
<取材・文/松尾直俊>
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