レアル・マドリードを退団するアザール【写真:Getty Images】

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レアルで本領発揮に至らず、契約を1年前倒しする形で解除

 スペイン1部レアル・マドリードは、6月3日にベルギー代表MFエデン・アザールとの契約を両者の合意の下で30日に解除することを発表した。

 これを受けて英紙「デイリー・スター」はアザールの去就について、4つの移籍先候補を紹介している。

 アザールとレアルは2024年6月末まで契約を残していたが、この契約を1年前倒しする形で解除することになった。

 クラブは公式声明のなかで、「アザール選手は4シーズンに渡り我がクラブの一員となり、チャンピオンズリーグ1回、クラブワールドカップ1回、UEFAスーパーカップ1回、リーガ2回、コパ・デル・レイ1回、スペイン・スーパーカップ2回の計8タイトルを獲得しました」とし、「レアル・マドリードはエデン・アザール選手に愛情を示すとともに、この新たな門出でエデン・アザール選手と家族の皆様が大きな幸運に恵まれることを願っております」と、感謝の言葉を送っている。

 レアルは2019年にイングランド1部チェルシーから総額1億3000万ポンド(約226億円)を投じて獲得。しかし、加入以降は度重なる怪我に苦しんだことで、公式戦76試合で7得点12アシストという数字にとどまった。

「デイリー・スター」紙は「レアル・マドリードは、ついにサンティアゴ・ベルナベウで続いていたエデン・アザールの悪夢の時間を手放すことで終わらせた」として、次の移籍先候補が4つあるとしている。

 最も有力な移籍先として挙げられたのは、サウジアラビア1部のアル・ヒラルだ。最近ではアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの獲得に動いていることでも話題となったクラブだ。また、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの所属するアル・ナスルへの加入も一時期、噂されていたものの、同クラブはフランス1部リール時代の恩師ルディ・ガルシア監督を解任したため、その可能性は低くなったようだ。

 もう1つの移籍先候補に挙がっているのは、トルコ1部のフェネルバフチェだという。過去にはドイツ代表MFメスト・エジル、イングランド代表MFデレ・アリと、プレミアリーグで評価を落とした選手たちの獲得に動いたこともある。

 そして、4つ目の行先として挙がっているのが古巣チェルシーだという。ただし、記事では「今のレベルのアザールが、スター揃いのチェルシーでどれだけ戦力的なプラスをもたらせるかは不明だが、惨めなシーズンを終えたばかりのクラブの気分は高めることになるだろう」と、かつてのヒーローの帰還が心理面で大きなプラスになると指摘している。(FOOTBALL ZONE編集部)