23日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派発言を受け、前日の米長期債相場が続落(金利は上昇)したことが影響した。

 米長期金利の上昇は、米セントルイス地区連銀のブラード総裁が22日の講演で「米連邦準備理事会(FRB)は年内に政策金利を更に0.5%引き上げる必要があるかもしれない」と述べたことなどから、米金融引き締めの長期化観測が強まったことが背景。米国で債券が売られた流れが東京市場に波及した。米債務上限問題の先行き不透明感から売り込みにくさはあるものの、日経平均株価の上昇が重荷となっていることもあって、債券先物は一時148円69銭まで軟化した。なお、きょうは財務省による10年物価連動債の入札が実施される。

 午前11時の先物6月限の終値は、前日比12銭安の148円70銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.010%上昇の0.390%で推移している。

出所:MINKABU PRESS