米外為市場サマリー:FRB高官のタカ派発言を受け138円60銭台に上昇

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 22日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=138円60銭前後と前週末に比べ60銭強のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=149円87銭前後と同90銭弱のユーロ高・円安だった。
 
 この日に米セントルイス地区連銀のブラード総裁が講演で「米連邦準備理事会(FRB)は年内に政策金利を更に0.5%引き上げる必要があるかもしれない」と述べたほか、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が米CNBCとのインタビューで「今の段階では、6月会合での追加利上げもしくは利上げ見送りのどちらも判断が際どく、五分五分だ。重要なのは、われわれの作業は終了したと示唆しないことだ」と強調したことで、米金融引き締めの長期化観測が強まった。米長期金利が上昇するとともに日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが流入し、ドル円相場は一時138円69銭まで上伸した。ただ、その後は米債務上限問題を巡る交渉の行方を見極めたいとして投資家の動きが鈍った。一方、ユーロは欧州債利回りの上昇などを手掛かりに買いが優勢だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0813ドル前後と前週末に比べて0.0010ドル弱のユーロ高・ドル安だった。



出所:MINKABU PRESS